「こんなふうになってしまいました…」元ジャンポケ・斉藤被告の“ロケバス口腔性交”提案、被害女性が「『えー』と言って笑っていた」とも主張 裁判官は「ホテルに移動する、などの考えはなかったんですか?」とツッコミも
2024年7月、新宿区内でテレビ番組のロケ中、ロケバス車内で20代の共演女性・Aさんに性的暴行を加えたなどとして、不同意性交等の罪に問われている元ジャングルポケット・斉藤慎二被告(43)。3月13日から東京地裁にて公判が開かれており、斉藤被告はここまで「同意してくれていると思っていた」などと、起訴内容の一部を否定。被害者との主張は食い違っている。
【写真を見る】正月、妻・瀬戸サオリと2人で買い物する斉藤被告とのツーショット。事件後、日焼けした姿でバームクーヘンを売る斉藤被告
斉藤被告の大きな犯行の一つが、ロケ撮影が終わった直後、ロケバス内で行った口腔性交だ。斉藤被告は行為自体はあったとする一方で、「同意があった」と主張している。6月2日の公判で行われた被告人質問で、本人が明かした「当日の経緯」とは--。【全3回の第2回。第1回から読む】
斉藤被告のバス内での認識
事件当日、ロケ現場は4か所あった。斉藤被告は2つ目の撮影前に、Aさんとディープキスをしたり、左胸を揉んだりしたことを認めている。
一方その際、検察側が公判初日に起訴内容として読み上げた「(キスの際に斉藤被告が)Aさんの頬を掴んだ」ことは認めていない。さらに検察側は3つ目の撮影前後にも、斉藤被告がAさんの肩を掴んでキスをしたと主張しているが、斉藤被告は被告人質問で「(朝早くからのロケで)車内で寝ていた」「(この時間帯に)Aさんを触ったことがない」と証言し、その際のキスの事実は認めないとした。
場面はロケ撮影終了後に移る。以下は弁護人・検察からの被告人質問で、斉藤被告が語った当日の流れと本人の認識である。
店内での撮影を終えた斉藤被告は、店を出て車に戻った。バスには誰もおらず、汗をかいた衣装を着替えようと、バス後方に置いた私服に着替え始めた。その最中、前方のドアからAさんが乗ってきたという。
斉藤被告は「徒歩で帰ると聞いていたし、Aさんが車に戻ってくる必要はないはずなのに」と疑問に思った末、1回目のキスの際にAさんが「嬉しいです、幸せです」などと言っていたことを思い出し、「『僕ともっと一緒にいたい』ということなんだろうと思った」という。
斉藤被告「着替えているのに、集中できなくなってしまった。Aさんとそれ以上のことをしたいと思っていたし、Aさんもしたいだろうと思っていました。(それ以上のこととは?)口腔性交です」
Aさんはバスに入って、もともと座っていた席に座ったという。斉藤被告はAさんの斜め後ろに移動し、ズボンとパンツを膝あたりまで下ろして、「こんなふうになってしまいました」と、Aさんに勃起した陰茎を見せたという。
弁護人「Aさんの反応はどのようなものでしたか?」
斉藤被告「こっちを向いて、『えー』と言いながら笑っていました。嫌がっているようには全く見えなかったんです」
弁護人「Aさんの手を掴んで、陰部を無理やり触らせたことは?」
斉藤被告「いっさいありません」
斉藤被告はAさんに近づき、Aさんの前髪を手でかき分けて、髪が口腔性交の邪魔にならないように側頭部に手を添えたという。検察側は口腔性交の際、「(斉藤被告がAさんの)後頭部に手を回し、押さえつけた」としていたが、両者の主張は食い違っている。
斉藤被告の主張によると、Aさんは嫌がったり苦しがる様子は全くなく、Aさん自ら動いた、と主張した。
約10秒後、行為は終わり、Aさんが「やっぱり誰か来ちゃいませんか?」と聞いたという。斉藤被告は「そうですね」と従った。
その後、今後の斉藤被告のお笑いライブの予定などの話をした。そして斉藤被告がバスを出ようとする際、Aさんのほうから前屈みになって、斉藤被告にフレンチキスをしたという(Aさんは否定している)。
「無理矢理になんて、絶対に…」
斉藤被告はバスを出た後、Aさんが教えてくれた飲食店に1人で行こうとしたが、結局場所がわからず行けなかったという。翌朝には、Aさんから携帯のメッセージで「早朝からのロケだったので終わった後、爆睡してしまいました」「ありがとうございました、またよろしくお願いします」などと送られてきたと主張した。
弁護人「今回の件で、反省していることはありますか」
斉藤被告「撮影中ではなかったですが、仕事の休憩中に、仕事の関係する場所でこうした行動をとったことは本当に後悔し、反省しています。
Aさんに対しては、当時は本当に同意があると思っていました。後から嫌だったことがわかった。Aさんの思いを汲み取れず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
お笑いで人を笑顔にする仕事をしてきました。今回の件で、相方、仲間、先輩を裏切り、吉本からも解雇され、仕事を失いました。人を笑顔にする仕事とは逆のことをしていることが、周囲の人に申し訳ない。
無理やりなんて、絶対にしません。同意があったということは信じてほしいです」
検察官の被告人質問が終わると、裁判官からも質問があった。
裁判官「撮影後、Aさんが教えてくれた飲食店に行こうとしたということは、時間はあったということですよね?」
斉藤被告「翌日の仕事が朝早く、その準備もあったと思いますが……あまり覚えていません」
裁判官「ロケ撮影が終わった後、なぜバスの中で口腔性交をしようと思ったのですか? 人目のつかないホテルなどの場所に移動した方がいいとは思わなかったんですか?」
斉藤被告「それは思わなかったです」
別の裁判官「この日の後、Aさんとの関係はどのようにしようと思っていたんですか? 男女の関係は継続しようと思っていた?」
斉藤被告「そこまで深くは考えていませんでした」
妻子を持つ既婚者である斉藤被告。携帯の待ち受けは子供の写真だったとして、Aさんは斉藤被告と家族の話もしたと証言していた。裁判官は、ホテルに移動するコンセンサスを取る作業があれば同意の有無がわかったのではないか、と主張したかったのかもしれない。
「同意があったと確信していた」と強く主張を続けた斉藤被告。一方、Aさんの代理人からも質問があった。そこで、斉藤被告の妻に対する怒りの思いがぶつけられたのだ--第3回記事で詳報する。
(第3回記事に続く)
