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東京で不動産投資をしたい。そう考える人は多いが、都心の物件は価格が高く、利回りが取りにくいのが現実だ。そんな状況のなかで、不動産投資アドバイザーの木村洸士氏が注目エリアとして取り上げるのが、東京都西部に位置する八王子である。
 
八王子の強みは、需要の多層性にある。市内には複数の有名大学がキャンパスを構えており、単身者向けの賃貸需要が途切れにくい。さらに卒業後もそのまま八王子に住み続ける人が一定数おり、学生に限らず幅広い層の賃貸需要が存在している。ファミリー層・単身者・学生と複数の客層が混在するエリアは、空室リスクの分散という観点で大きな強みとなる。
 
交通面でも、複数の鉄道路線が乗り入れており、都心や神奈川・埼玉方面へのアクセスが良好だ。木村氏はこの点について、投資家が物件の管理や視察に通いやすいという観点からも評価する。長期の賃貸経営において、物件に足を運びやすい立地であることは、見落とされがちながら実は重要な条件である。
 
再開発の動きも見逃せない。インターチェンジ近くでは大型商業施設の開業が計画されており、駅周辺でも公園や広場の整備が進むなど、街のイメージが大きく変わりつつある。これらは単発のイベントではなく、長期的な都市計画に基づくものであり、エリアとしての持続的な価値向上が期待される。住む人にとっても、投資家にとっても、魅力が増しつつあるエリアと言える。
 
一方で、木村氏が繰り返し強調するのは「利回りを取ること」の重要性だ。値上がりを待つだけの投資では、長い保有期間中に何も変わらないと語る。駅近物件は価格が上がって利回りが伸びにくいため、あえて駅から離れたエリアに目を向け、古い物件をリフォームして収益を確保する戦略を提示する。バス便の物件も選択肢に入り得るが、方面によって需要の差があるため、地元の賃貸会社への確認が欠かせないという。
 
アフタートークで紹介された実例も興味深い。都内で7割が土地の路線価のアパートを利回り約10%で取得した事例や、約700万円の戸建てを利回り15%、フルローン・20年融資で購入した事例が報告されており、戦略次第では都内でも高利回りが実現できることを具体的な数字が示している。

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