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徳島が全国一の生産量を誇るスジアオノリ。

芳しい磯の香りが最大の特徴で、最も高級な青のりと言われています。

しかし今、そのスジアオノリの収穫量が激減して、関係者たちは危機に陥っています。

現状を取材しました。

吉野川河口付近で古くから養殖されてきた県の特産品、スジアオノリ。

アオノリの中では最も味が良いとされていて、高級和菓子や餅などに使用され、徳島が全国一の生産量を誇ります。

しかし、そんな徳島のスジアオノリがいま、深刻な危機に陥っています。

(記者)
「スジアオノリの生産が減っている原因は?」

(県漁業協同組合連合会・大塚弘之 主任)
「まずは水温、秋口の水温低下が遅れていて、養殖に適している時期が短くなっている。良質な種が確保できなかったこと、それに尽きる」

大塚さんによりますと、2025年10月の水温は平年より1度から2度ほど上昇しました。

このため、スジアオノリが育たなかったのです。

2025年度の販売実績は22トンで、60トンを超えた2024年度に比べて3分の1まで落ちました。

一時の深刻な落ち込みから回復していただけに、関係者らは肩を落としています。

こうした中、県漁業共同組合連合会は、現状を一人でも多くの人に知ってもらおうと、先日、勉強会を開催しました。

そこで、大塚さんは約80人の聴衆を前に、徳島のスジアオノリを守るためには、良質な海の環境保全、ゴミを捨てないなど地域の人の協力が不可欠だと訴えました。

(県漁業協同組合連合会・大塚弘之 主任)
「どうしても吉野川の天然海域でいくと、ゴミを取り除くと、ゴミだけを除くのは難しい」
「(ゴミ)1キロが1キロより値切りする、できるだけきれいな品質を保つためのゴミ掃除をしている」

スジアオノリは芳しい磯の香りが最大の特徴で、最も高級な青のりと言われています。

その美味しさを実感してもらおうと、勉強会ではスジアオノリをまぶしたポテトチップスの試食も行われました。

(記者)
「食べてみてどうか?」

(参加者)
「イメージ通りのポテトチップスは、青のりの香りで引き立っている。美味しかったです」

(参加者)
「美味しいです、ゴージャス」

(参加者)
「お正月とかにお餅に入れたりして使っているが、いざ買うとなると、ないときがあって、頑張って生産を続けてもらいたい」

スジアオノリの養殖に大きな影響を与える川の水温を管理するため、大塚さんたちは新たな取り組みを始めました。

(県漁業協同組合連合会・大塚弘之 主任)
「今までは(水温を)暦で管理していた。秋分の日を過ぎると養殖準備を始めていたが、現場の水温をリアルタイムで確認できるシステムを水産研究所と一緒に開発した」

(県漁業協同組合連合会・大塚弘之 主任)
「養殖に適した水温を、漁業者が確認して養殖できるというのが一番」

それでも結局のところ、水温が下がらなければ養殖にとって厳しい環境であることに変わりはありません。

大塚さんたちの苦悩の日々は続きます。

(県漁業協同組合連合会・大塚弘之 主任)
「全国で吉野川というのは河川環境的に、スジアオノリができる漁業者の漁業権だったり、全てが揃って全国一位になっている」

(県漁業協同組合連合会・大塚弘之 主任)
「この全国一位を、これからも守り続けていかないといけない」

不作の原因は主に、水温の上昇や川の水の栄養不足とみられています。

自然が相手だけに厳しい面はありますが、2026年度は2024年度並みの60トンの収穫を目指しているということです。