毎年好成績のため、ドラフト一巡の上位選手を指名できないドジャースだが、トレードで2024年の全体13位指名、外野手のジェームズ・ティブス(23)を獲得した。ティブスはこの春、ドジャースのユニフォームを着て、カクタスリーグ15試合で2本塁打、打率.281、出塁率.351、OPS.914を記録している。「ロサンゼルスタイムズ紙」が報じている。

 2024年のドラフトで指名してくれたのはジャイアンツ。しかし昨年6月、ラファエル・デバースを獲得するトレードで、カイル・ハリソン、ジョーダン・ヒックス、ホセ・ベロとともにレッドソックスへ放出された。さらにその1カ月半後、レッドソックスはティブスとザック・アーハードをドジャースへ送り、ダスティン・メイを獲得した。

 関係者によると1巡上位で指名された選手が、フルシーズン初年度に2度トレードされた例は思い当たらないという。昨季ドジャース傘下では36試合で7本塁打、32打点、打率.269/出塁率.407/OPS.900を記録し、シーズンをダブルAタルサで終えた。

 今季開幕をメジャーで迎える可能性は高くないものの、デーブ・ロバーツ監督は将来性を高く評価している。「彼は野球を愛していて上達することに夢中。私のような野球コーチが求めるタイプの選手だ。だから彼は必ずメジャーでプレーする。チャンピオンシップにふさわしいタイプの選手だ」。

 ティブス自身は、2度のトレードに大きく戸惑ったと言う。「正直、つらかった。精神的にも消耗した。何度も顔面を殴られたような感覚だった。でもそこから立ち上がり、競争し続け、自分らしさを見失わないことを学んだ」。

 ティブスは、ドジャースに加入したことで、フロリダ州立大学時代の自分のプレーを取り戻せたと語る。「ドジャースで彼らは『自分らしくプレーしてほしい。成功するために必要なことをやってほしい』って言ってくれた。おかげで、大きな安心感を持てた」。

 ティブスはフロリダ州立大3年時に28本塁打を放ち、チームを2019年以来となるカレッジ・ワールドシリーズ出場へ導いた。またACC年間最優秀選手と全米オールアメリカン(ファーストチーム)にも選ばれている。