小国町の誤射事故訴訟の第1回口頭弁論 町が損害賠償求めるも元隊員と保険会社は重大な過失を否定
山形県小国町の山で2023年にクマの駆除中に起きた猟銃の誤射事故をめぐり、町が誤って撃った元隊員の男性と損害保険会社に1660万円余りを求める訴訟を起こした裁判の第一回口頭弁論が30日に開かれました。被告側は全面的に争う構えを見せています。
猟銃の誤射は2023年4月、小国町叶水の山中でクマの駆除作業中に発生しました。クマを追い込む勢子を担当していた男性の右ひざに、1人が発射した銃弾が命中し、現在も後遺症があるということです。
誤って撃った元隊員の男性はその後、業務上過失傷害容疑で書類送検されましたが、山形地検は不起訴処分としていました。
この事故をめぐっては、国家賠償法に基づき、被弾した男性に町から損害賠償金の仮払金などおよそ1660万円が支払われました。
一方、国家賠償法は公務員に重大な過失があった場合、自治体がその公務員に賠償額を請求できると定めています。
町は元隊員と損害保険会社に対して支払いを求めましたが、両者はいずれも刑事処分で不起訴になったことを理由に「重大な過失ではなかった」として支払いに応じませんでした。
その後、被弾した男性は事故の原因について、誤って撃った元隊員の男性に重大な過失があるとして慰謝料の増額などを求めて小国町を訴えました。
この訴訟を受けて町は、元隊員の男性と損害保険会社に対し、これまでの賠償金など1660万円の支払いを求める訴訟を起こし、30日に第一回口頭弁論が行われました。
元隊員の男性と損害保険会社は答弁書を提出し、原告の訴えの棄却を求め、全面的に争う姿勢を示しました。
元隊員の代理人はYBCの取材に対し「これまでと同じく重大な過失はなかったと主張する」としていて、次回の手続き以降、具体的な反論を行うとしています。
