@AUTOCAR

写真拡大 (全5枚)

シニア世代男性が乗っても違和感ない

今年8月に先行公開され、9月に車両価格なども正式発表、そして10月から発売された軽自動車のスーパーハイトワゴン、新型『日産ルークス』。この度、ようやく公道で試乗することができた。

【画像】軽スーパーハイトワゴンに強力な選択肢!新型日産ルークスをチェック 全58枚

いまや軽自動車市場の半数以上が、全高1700mm以上のスーパーハイトワゴンとなった。その所有者の半数以上がポストファミリー世代、つまり子育ての終わった夫婦や、友人や仲間と過ごす、もしくは単身で生活を楽しむといった世代が中心だという。


10月から発売された軽自動車のスーパーハイトワゴン、新型『日産ルークス』。写真はターボ。    平井大介

そんなユーザー層の中でも、特に40代女性をターゲットに据えたというルークスだが、内外装は女性に媚びたような点は感じさせない。

『ROOMY×MAX』が車名の由来である『ルークス(ROOX)』だけあって、パッケージングを見直した室内は十分に広く、サイズ以上に大きく感じさせる前後のデザインなど、なかなか秀逸。シニア世代の男性が乗っていても違和感はないだろう。

乗り込むと実際に広いのだが、視界の良いコクピットがそれ以上の広さを感じさせる。12.3インチの統合型インターフェースディスプレイが広がるインパネまわりは、もはや軽自動車とは思えない質感の高さだ。振り返れば、リアシートまで十分以上の空間が上下にも広がっている。

エクステリアのディテールと呼応した『かどまる四角』のモチーフはインテリアのさまざまな部分にも採用され、オシャレ心と遊び心があって、なかなか楽しい。これなら飽きにくいし、永く付き合えるのではないだろうか。

ノンターボでも必要十分なパワーだが

プレゼンテーションで新型ルークスのアウトラインを再確認してから、まずはノンターボの『X』(FF)から試乗開始。インテリジェントアラウンドビューモニターやインフォテインメントシステムなど、『欲しい』メーカーオプションは装着済みだ。

今回の試乗は横浜の市街路が中心だが、走り出して少し気になったのは、思ったほど乗り心地が良くないこと。不整路面や継ぎ目などで突き上げを感じる。気になったので後で別の個体に試乗してみたところ、乗り味はまったく異なり、かなりスムーズだった。初期ロットの個体差や、アタリがついていないといったせいかもしれない。


こちらはノンターボの『X』。街中を走る限りは必要十分なパワーがある。    平井大介

新型ルークスはターボ、ノンターボともマイルドハイブリッドを廃したが、エンジンやCVTのリファインで燃費性能や動力性能は目標値に達したということで、実際ノンターボでも街中を走る限りは、必要十分なパワーがある。発進時に少し強めにアクセルペダルを踏むとエンジン回転が上昇して車速がついてこない、いわゆるCVTのラバーバンド現象は抑えられている。エンジン音も不快なものでなはい。

軽自動車初のグーグル搭載コネクテッド機能の出来は良く、「OKグーグル、○○へ行きたい」と呼びかければ的確に目的地を提示してくれる。内外装の質感も高く、ファーストカーとしても十分に使える。市街地走行がメインのユーザーだったら、ノンターボでも問題ないと思わせてくれた。

プロパイロット装着車ならロングツーリングも快適

次に乗ったのは、『ハイウェイスターGターボ・プロパイロットエディション』(FF)。新型ルークスのトップグレードだ。車名が示すようにエンジンはターボ付きで、そして運転支援システムの『プロパイロット』も標準装備している。

走り出してすぐに感じたのは、ターボによるパワートレーンの快活さ。また、足まわりのセッティングは基本的に同じで違いはタイヤサイズくらいとのことだが、乗り味は明らかにターボ車のほうが良く感じられた。


新型ルークスのトップグレードには運転支援システム『プロパイロット』を標準装備。    平井大介

プロパイロットを試すべく、都市高速も少し乗ってみた。80km/hクルーズでのエンジン回転数をドライブモードを切り替えながら確認すると、『スタンダード』と『エコ』では2300rpmくらい、『スポーツ』だと3200rpmくらい。ちなみにこれはノンターボでも同じだった。プロパイロットによるレーンキープや前車の追従性は精度が高く、長距離ツーリングも楽しめそうだ。

また、ターボのほうが脈動効果でエンジンノイズは抑えられているようで、室内はノンターボより静か。ただし、ターボ車でも『エコ』の加速時などは少しタルさを感じ、『スポーツ』ではそこそこ速くなるがエンジンを高回転域まで回しがちなので、普段使いなら『スタンダード』で十分だろう。

インテリジェントアラウンドビューモニターの、フロントワイドビューやインビジブルフードビューも駐車場内で試すことができたが、視界の良いクルマでも、こうした機能があると便利だし安心。万が一のことを考えると、装備しておきたい。

9月の発表から12月初めまでで、早くも受注は2万200台を突破したという新型日産ルークス。11月の軽自動車販売台数ランキングでは5位に入るなど、出足は好調。絶対王者のホンダN-BOXを筆頭に、スズキ・スペーシア、ダイハツ・タントの3強にどこまで肉薄するか、今後が楽しみだ。

日産ルークスのスペック

日産ルークス・ハイウェイスターGターボ・プロパイロットエディション(FF)
[ ]内はX(FF)
全長×全幅×全高:3395×1475×1785mm
ホイールベース:2495mm
車両重量:990kg[960kg]
エンジン:直列3気筒DOHCターボ[直列3気筒DOHC]
総排気量:659cc
最高出力:47kW(64ps)/5600rpm[38kW(52ps)/6400rpm]
最大トルク:100Nm(10.2kg-m)/2400-4000rpm[60Nm(6.1kg-m)/3200rpm]
トランスミッション:CVT
駆動方式:横置きFF
燃料/タンク容量:レギュラー/27L
WLTCモード燃費:19.3km/L[21.0km/L]
タイヤサイズ:165/55R15[155/65R14]
車両価格:224万9500円[173万9100円]


日産ルークス・ハイウェイスターGターボ・プロパイロットエディション(FF)    平井大介