60代までに「手放して正解だったもの」。老後がぐっとラクになる暮らしへ
50代のときの息子の遺品整理がきっかけで、家じゅうのものを片付けた整理収納アドバイザーの原田さよさん(現在60代)。あらゆるものを片付けてきたなかで、とくに手放してよかったと実感しているのが、使わなくなった大型家具や来客用のアイテムなのだそう。実際に手放した家具やその理由について、詳しく語ります。

老後に向けて「大型家具」をまとめて処分

使っていないのに置いたままになっていた大型の家具は、体力があるうちに整理しておいてよかったものベスト1です。たとえば、食器類を整理していくうちに大きな食器棚が不要になったため、これを売却し小さな食器棚に変えて快適になりました。
ほかに手放した大型家具は、以下のとおり。いずれも周囲の助けを借りながら、処分したり売却したりしてきたものです。
・子どもがいなくなり余ってきたベッド
・使わなくなった学習机やドレッサー、カラーボックス
・捨てて中身がなくなった食品用のラック
・中身を片付けたら半分以上すき間ができた大きなテレビボード(これは軽くて小さいものに買い換えました)
使わない家具を処分する最も大事な理由

私もそうですが、親の家の片付けを経験したことがある人なら、自分の家も大きな不用品を早めに減らしておこうと思うのではないでしょうか。
すでに活用されていない家具があると、その分床が狭くなるので、歩きにくいし危ないです。今は大丈夫でも、やがて「処分しておけば足をひっかけなかったのに…」と思う日が来るかもしれません。実家の母が布団を敷いていた部屋が、まさにそうでした。
後悔しても始まりませんが、もう少し私に母を説得する力があれば、母が寝ていた部屋にあったものを減らせたと思います。押入れがものでいっぱいだったため外に出していた衣装ケースやラックなどを、手放せたかもしれないと。
そうすれば、狭くなっていたその部屋で、母がこたつ布団につまずいてケガをすることもなかったかもしれないのです。
皆さんも、体力や気力があるうちに、使わなくなっている家具を手放す計画を立ててみてはいかがでしょうか。「見た目がスッキリするから」というより、少しでも歩きやすくするためにです。まだ使える状態のものであれば、出張買取りを利用したり、地元のフリマを活用するなどすれば、だれかが使ってくれるかもしれません。
来客用布団&食器を見直したワケ

50代・60代での来客用品の見直しは、生活スタイルの変化に対応するために必要なことだと思います。子どもが結婚などで家を出たり、来客頻度やその年齢層(高齢の親戚など)が変わってきたりするため、必要なものも変わってくるからです。
わが家も使う機会がほとんどなくなっていた重たくて古い客用布団は、少しずつ処分し、軽くて手入れがラクなものに買い替えてきました。いずれも現在、娘夫婦や孫たちが泊まったときに使っています。
また、大皿や○○専用皿なども徐々に手放し、今よく使うものだけを食器棚に収めています。思い出が色濃く残っているものなら、あまり使わなくても残していますが、そうでないと割りきれるなら手放すタイミングに来ていると思えたのです。
使おうと思えばまだ使えるものなのに…という迷いはあったものの、今必要なものや本当に自分が好きなものを収納スペースにスッキリしまえるようになると、家事の効率が上がり満足できました。
身軽な老後を目指して、片付けの第一歩を踏み出す
50代・60代なら、終活も見据えた片付けを考える人が増えてくるかもしれません。まずは、不要になった家具を手放して物理的に危なくないようにしたり、古い布団や重たい食器を見直して使い勝手のいい押入れや食器棚にしたりというのを、目指してみてほしいです。
普段使う部屋が安全で使いやすくなると、ほかのものも整えていきたいと思えるはずです。ぜひ、第一歩を踏み出してみてください。
