時間の使い方でも人間関係でも、納得できる毎日を送るためには、「やらないこと」を決めるのが大事。その具体的なやめ方を、ジーエルアカデミア株式会社代表取締役の塚本亮さんに教えてもらいました。「なにからやめるべきかわからない」という人に役立つ『塚本式やらないことリスト』もご紹介します。

やらないことを決め、時間やエネルギーを自分のために使う

家事に仕事、子育てに加え、SNSのやり取りや、ネットからあふれてくる大量の情報…。目の前のことの処理に追われ、本当にやりたいことをする時間がないという経験は、だれにでもあるのではないでしょうか?

【写真】毎日の充実度をアップさせる「やらないことリスト」のつくり方

「すべてに全力投球では、毎日を豊かに過ごすための時間やエネルギーが不足してしまいます。下で紹介する手順で、日々やっていることを書き出し、『やらないこと』を決めてみて。そのうえで、『やりたいけれどやれていないこと』を優先して実行すれば、日々の充実度が上がりますよ」と塚本さん。

さらに、最後に紹介する「塚本式やらないことリスト」もぜひ参考にしてみてください。考え方がシンプルになり、暮らしも人間関係も満足度が上がります。

やらないことリストのつくり方・使い方

まずは、やらないことリストのつくり方をチェック! リストを活用することで、自分にとって優先度の高いものとそうでないものを整理できますよ。

STEP1:日頃やっていることを4つに分類する

自分の行動の見直しからスタート。日頃やっていることや、やりたいことを書き出し、上記の4つに分類。

(1) 自分にとって大事かつやらないといけない
(2) 優先順位は低いけどせかされている
(3) 優先度は高いけど急ぎじゃない
(4) 優先度は低く急いでいない

(1)(2)に追われ、(3)(4)はなかなかできないのが、現状かもしれません。

(1)はもうやっているはず。(2)はたとえば、SNSの返事など。(3)をする時間をつくれば、充実度アップし、(4)はあえて先に時間をとらなくてもOKなことになります。

STEP2:書き出した内容をチェックし、やめることをピックアップ

書き出したことのなかから、やらなくてよいかもと思うものをピックアップ。とくに(2)と(4)は、自分にとって重要ではないことも多いので、やらないこと候補に。

STEP3:リストを実践し、達成度を3段階で評価

リスト化したら実践し、やめられたなら○、行動前に立ち止まることができれば△、無意識でやってしまったら×をつけて評価を。すぐにやめられなくても意識することが大事です。

STEP4:定期的に目に入る場所にリストを貼る

自分でつくったリストは、家の目立つ場所に貼ったり手帳にはさんだり、LINEのKeepメモを活用するなど、毎日意識しなくても目に入るよう工夫しましょう。

【塚本式】すぐやる人の「やらないことリスト」にチャレンジ!

塚本さんがおすすめする「やらないことリスト」をご紹介。なにからやめたらいいかわからない人や、自分のリストを進化させたい人は、ぜひ参考にして!

●考え方

考え方でやめるべきこととは?

□常に全力投球しない

力の抜きどころを考えるのは大事。重要度の低いことにエネルギーを割いていたら、やりたいことをやるとき、エネルギー不足に。

□頭の中だけで考えない

常に考え事で頭の中がいっぱいだと、集中力やひらめきがダウン。やるべきことややりたいことは、リスト化して外に出しましょう。

□コントロールできないことに執着しない

他人の行動や環境など、自分でコントロールできないことに悩んでもストレスがたまるばかり。自分が変えられることだけに集中を。

□真正面からぶつからない(別の動機をつくる)

気分が乗らないことは、「時間内にできたらごほうびのチョコを食べてOK」など、別の動機をつくって先延ばしを回避して。

□認められようとしない

人に認められることを求めると、やりたいことがわからなくなります。自分の信念に従って積み重ねることが、結果につながります。

●人間関係

人間関係でやらないことのリストをチェック!

□正論を振りかざさない

頭では理解できても、感情がついていかないのはよくあること。相手の話を聞き、感情に耳を傾けることで解決策が見つかることも。

□他人に期待しない

自分がコントロールできない他人に期待しすぎると、気持ちも行動も振り回されがち。それより自分ができることにフォーカスを。

□悪口の多い友人と会わない

会ったあと気分が悪くなるような友達とは、距離をとって。先にやりたいことの予定を入れてしまえば、断る理由にもなります。

□利口ぶらない

知らないことは知ったかぶりをせず、その場で素直に聞きましょう。そうすることで理解が深まり、その場のチャンスを生かせます。

●習慣

次の5つの習慣をやめることでスッキリしよう!

□毎日同じカバンを持たない

帰宅後はカバンの中のものをすべて出し、翌日必要なものを準備。持ち物を把握し最小限にすれば、行動もスムーズに。

□ネットで情報を集めない

ネットの情報は、膨大にもかかわらず氷山の一角にすぎません。実際に足を運んだり、自分の目で見た情報の方が確実です。

□昼食にラーメンを食べない

ラーメンや丼物など、炭水化物メインの食事のあとは、眠くなりがち。午後の時間を有効に使うためにも、昼食は糖質を控えめに。

□損得勘定で動かない

損得を確認したうえでしか動けない人は、タイミングを逃しがち。自分がやりたいかどうかで動けば、貴重な経験ができるはずです。

□夢や目標を無理にもたない

夢や目標は必ずしももたなくてOK。無理に目標を立てても、本気にはなれません。行動することで、夢や目標が見つかる場合も。

●仕事/家事

仕事や家事でも、ちょっとしたことをやめると変化があります。

□難しいものから手をつけない

やる気が出ないときは、得意なことやすぐできることから手をつけて。自分の気分をあげてから、難しいものに取り組むのがおすすめ。

□メールは全部返信しない

メールやSNSの返信には、気がつくと時間をとられているもの。返信は簡潔にし、不要な返信はしないことで時間の有効活用を。

□すべてのことをすぐやらない

目の前のこと全部をすぐやっていたら、それだけで時間がなくなります。あとでいいことはあと回しにし、“やりたいこと”を優先して。

□仕事は丸投げしない

家族に家事を頼むときでも、丸投げしすぎると二度手間になることも。途中で確認するなど、コミュニケーションを取るように。