50代、「団地ひとり暮らしが愛おしい」ワケ5つ。いいことばかりではない、でも笑顔も感動も増えた
老後は便利な都会で暮らす予定だったのに、親の介護のために見知らぬ土地の古い団地で暮らすことになったきんのさん(56歳)。最初は団地暮らしになじめず大変だったそうですが、今は楽しみを見つけたそう。今回は、団地暮らしの楽しみ方を5つ、教えてくれました。

1:季節を楽しむ

季節を問わず朝日が差し込む明るい部屋、団地内には緑が多く窓からの眺めに心癒やされます。
私が住んでいるのは郊外の団地なので、周辺にはたくさんの公園があり、のんびりできる外の居場所を近くに見つけることもできました。早起きやお散歩が習慣になり、歩くたびなにかしら発見があります。散歩途中で出合う四季折々の花々や、道に落ちているどんぐりを見つけたときには季節の移り変わりを感じます。
鳥のさえずりを聞きながらベンチでのんびり空を眺めたり、窓辺に草花を飾ったりと新たな楽しみが見つかりました。お金をかけなくても心豊かに楽しめることはたくさんあると気づかされました。
2:古さや不便さを楽しむ

築56年の古団地は、計画的に修繕されているため、見かけはそう悪くありませんが、設備はかなり古いもの多いです。壁や窓に近づくと冬場はゾクっと冷気を感じます。
24時間換気設備なんてもちろんないので、カビが発生しやすく、お風呂場には換気扇がないから窓をあけておくことも多く、寒いです。
けれども、不便さがあるからこそ、心地よく暮らすために試行錯誤を重ねてDIYしたり、新しいことにチャレンジするようになりました。
「自分でつくる」「工夫して暮らす」体験は、住まいと一緒に自分も成長しているような実感がわき、この暮らしに愛着を感じるようになりました。
3:コミュニティーの行事を楽しむ

団地では、住民が参加の清掃活動やイベントがあります。
住民同士で自然に会話する機会があったり、団地内を散歩中にあいさつし合うことも多く、名前は知らないけれど顔見知りというゆるいつながりができました。
たまに世間話をする程度の、近すぎず、でもひとりじゃない感覚を得られる距離感がいいなと感じています。
4:ご近所グルメを楽しむ

手軽なご近所観光スポット巡りや、お手頃価格のご近所グルメ体験は、団地内や職場内の会話で盛り上がります。
近所にオープンしたばかりのドーナツ屋でドーナツを大人買いしてお裾分けすると、「じつは気になってたんだ〜」と、まるで行列ができる有名店並みに喜ばれることもあり、私も地元に貢献できていい気分。
団地で暮らし始めてから、自分が暮らしている地域も盛り上げていきたいと思うようになりました。
5:少ないもので暮らしを楽しむ

休日は団地周辺でのんびりしたり、自宅で過ごす時間が多くなるにつれて家の中のゴチャつきが気になり始めました。そこで、老後のために不要なものを手放し始めると、掃除やメンテナンスがラクになりました。
自分で管理できるものだけ手元に置き、ものを減らしたことで見た目がスッキリ。風とおしもよくなりました。
あいた場所に観葉植物を配置したら、地味な部屋が癒やしスポットに変わりました。
住まいの余白が心の余裕につながり、ものを手放してスッキリした部屋にグリーンや雑貨も映え、心地いい暮らしが実現しつつあります。
古さや不便さがあるからこそ愛おしい団地暮らし

住まいが変わると暮らしも変わるといいますが、団地暮らしで私の価値観は大きく変化しました。自然豊かで季節感のある環境で心身が整い、古い団地の不便さがあったからこそ見つかった趣味や楽しみもありました。団地暮らしはいいことばかりではないけれど、工夫して暮らすことで笑顔や感動、感謝する機会が増えた気がします。
完璧でないからこそ工夫の余地があります。これから団地暮らしを始める方も自分なりの楽しみを見つけ、工夫して暮らすことで団地暮らしが愛おしくなるのではないかと思います。
※喫茶店の写真などは許諾のもと撮影・掲載しています
