一生懸命掃除をしているのに、なぜか汚れが落ちない、すぐにまた汚れる…そんな経験はありませんか? その原因、間違った掃除方法にあるかもしれません。よかれと思ってやっている行動が汚れを悪化させたり、家を傷めたり、ときには健康を害することも…。今回はそんな間違った掃除について、クリンネストの1級のあゆみさんが解説します。

1:フローリングの「水ぶき」をやりすぎる

床をきれいに保ちたくて、毎日水ぶきしている人はいませんか?

【写真】漂白剤、「かけっぱなし」にしてない?

じつはこれ、フローリングにとっては大敵。木材は水分に弱く、長時間濡れた状態が続くと「反り」「浮き」「黒ずみ」といったトラブルを引き起こします。さらに、フローリング表面のワックスがはがれやすくなり、かえって汚れが付着しやすい床になってしまうのです。

基本は乾ぶきでホコリを取るだけで十分。どうしてもベタつきが気になるときだけ、固く絞った雑巾でサッとふく程度にとどめましょう。水ぶきのしすぎは「清潔」どころか「傷み」の原因になるので要注意です。

2:洗剤を「混ぜ使い」する

汚れは一度に落としたいですよね、でも「強力そうだから」と複数の洗剤を混ぜるのはとても危険です。

とくに漂白剤と酸性洗剤(トイレ洗剤・クエン酸など)を一緒に使うと、有毒な塩素ガスが発生する可能性があります。これはほんの少量でも目や喉を刺激し、最悪の場合は呼吸困難や体調不良につながります。

SNSなどで「最強の洗剤になる!」と混ぜた洗剤を紹介されていることもありますが、鵜呑(うの)みにしない方が賢明です。洗剤は単品でラベルに記載のとおりに使うのが基本中の基本。安全な掃除は正しい知識から始まります。

3:「メラミンスポンジ」をいろんな場所に過度に使う

「水だけで落ちる」と人気のメラミンスポンジ。便利な反面、微細なヤスリのような働きをしていることをご存じですか? そのため、鏡やステンレス、木材、プラスチックなどに使うと、表面が削れてしまい、光沢が失われたりくもったりすることがあります。

たとえば洗面台の鏡。くもり止め加工がされている場合、メラミンでこするとその加工まではがれてしまい、かえってくもりやすくなることも。洗面ボウルもシンクも傷がつきやすいので注意が必要です。

使うときは「落としたい汚れ」にだけピンポイントで試したり、目立たない場所で確認してからにしましょう。便利だからといってむやみに使うのはNGです。

4:「漂白剤」をかけっぱなしにする

「漂白剤をかけておけばいつでもキレイ」という気持ちで、トイレや洗面所、キッチンの排水溝に長時間かけっぱなしにしてしまうのはじつはNG。

漂白剤は強力な洗剤で、長時間触れていると陶器やプラスチック、ゴムパッキンなどの素材を少しずつ傷め、劣化やひび割れ、接続部の緩みの原因になります。

また、入れっぱなしにしても、髪の毛や石けんカス、油汚れなどは完全には落ちません。結局はブラシや流水で掃除する必要があるのです。

掃除するときだけ漂白剤を入れる→10分ほどおいて水で流す(各漂白剤に記載のつけおき時間どおりに使用)。これだけで十分に除菌・漂白でき、素材や部品も長もちします。

「かけっぱなしはNG」と覚えておくと安心です。

5:「除菌シート」を日常の掃除に使いすぎる

便利な除菌シート、つい「これで全部きれいになる」と思って毎日家じゅうをふいてしまいたくなります。

でも、除菌シートだけでは汚れは完全には落ちません。手アカやホコリ、油汚れは表面に残ったままになり、ふきムラやベタつきの原因になることもあります。

さらに、シートに含まれるアルコールや洗剤成分は、木や革、塗装面などのデリケートな素材に長時間触れると、変色やツヤ落ちを引き起こすことがあります。

ポイントは「用途を限定すること」。

・外出後の手すりやドアノブなど、すぐにふきたい箇所に使う

・家具やテーブルはまず乾ぶきや水ぶきで汚れを落としてから、必要に応じて軽くふく

こうするだけで、素材を傷めずに清潔を保てます。除菌シートはあくまで“サブ掃除”として使うのが正解です。