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10月4日から、美馬市で光を使った現代アート、「光彫り」の作品を集めた展覧会が開かれます。

唯一無二の技法で生み出された作品の魅力を、一足早く取材しました。

美馬市脇町のうだつの町並み。

市の指定文化財、吉田家住宅の暖簾をくぐると…。

暗闇に浮かびあがるのは、大自然や宇宙の広がりを感じさせる青い光。

外の世界とは違う、幻想的でゆったりとした時間が流れます。

絵画でも彫刻でもない光を使った現代アート、「光彫り」。

この斬新な技法を生み出したのが、神奈川県を拠点に活動する光の芸術家「ゆるかわふう」さんです。

(光彫り作家・ゆるかわふうさん)
「大学時代に建築の勉強をしてまして、建築模型を作る時にこの断熱材をスライスして、家の模型として使っていたんですね」
「その時に、たまたま後ろから白い光を当てたら、すごく青く綺麗に光りまして」

「光彫り」に使うのは、青い塗料が練りこまれた建築用の断熱材。

表面を金属製のブラシで削ったり、熱や薬品で溶かして細かな凹凸や造形を施します。

背面からLEDで照らすと薄くなった部分が、より光を通して明るくなる仕組み。

光の陰影が「水墨画」のような味わいも醸し出します。

(光彫り作家・ゆるかわふうさん)
「自分が思い描いたイメージにどれだけ近づけるか」
「額縁の裏側にどれだけ大きな世界を表現できるかに一番苦労するし、こだわっているところ」

四国初開催となる今回の作品展には、大小13の作品が展示され、徳島を舞台にした新作もあります。

会場からほど近い、脇町潜水橋をモチーフにしたこちらの作品。

橋脚と水面の境目や、背景の山々の遠近感が繊細に表現されています。

(光彫り作家・ゆるかわふうさん)
「吉田家住宅のような歴史がある和室の建物ですると、僕の作品は襖絵のような感じで見えますので」
「まるでその建物の中にその世界が広がっているかのような、建物と僕の作品が非常にマッチしているような感じがして」
「新しい可能性が見えたような気がして嬉しい」

期間中は、作品の前で日本舞踊家が舞を披露する特別公演も行われ、ここでしか味合うことができない芸術空間を演出します。

秋のひととき。

日常を忘れて光が織りなすアートの世界を体感してみてはいかがでしょうか。

光彫りは「ゆるかわ」さんが考案した、世界初の技法だそうです。

「藍の町」で輝く「現代の青」という感じで、より一層感慨深いですね。

日本舞踊とのコラボ公演の観覧は予約制です。

詳しくは吉田家住宅にお問い合わせいただくか、「ゆるかわ」さんのホームページでご確認ください。

https://www.yurukawafuu.com/
「ゆるかわ」さんのホームページ