KKT熊本県民テレビ

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ことしの「地価調査」が発表されました。都道府県が7月1日時点の1平方メートルの土地の価格を調べるもので、熊本県では去年と同じ482地点が対象です。

注目は、TSMCの進出以降、大きく上昇している菊陽町や周辺の土地の価格です。

今回の調査でも上昇はしていたのですが、「地価の伸びは頭打ちの傾向」がみられました。

緒方太郎キャスター「TSMCの工場からおよそ4キロ離れた菊陽町の住宅街です。このように新しいマンションと建設中のマンションが混在しています。住宅地の土地の値段は県内でもトップクラスにあがっています。」

TSMCなどの進出で、住まいの需要が急速に高まる菊陽町。それに伴い、土地の価格が大きく上昇しています。

3年前、町内の三里木駅周辺にオープンした武道具専門店「KIZUNA」の諏訪元かおりさんは「家賃が値上がりするのをよく耳にする。実際、うちもあがっている。」と話しています。

ことし、店の賃貸の契約を更新したところ、今までの倍近くの賃料を提示されたといいます。

諏訪元かおりさんは「ある程度価格が落ち着いてくれれば一番ありがたいですけど。」とも話していました。

ことしの地価調査の結果を見ると、商業地で平均の上昇率のトップは菊陽町で17.4%で、続いて大津町が13.7%となりました。

住宅地の平均の上昇率でも、菊陽町の8.2%、続いて大津町の6.8%とTSMCの工場周辺で高くなっています。

一方、去年と比べると、どちらも上昇の幅が縮小していることがわかります。

不動産鑑定士 石山博さんは、背景にあるものとして「TSMCの第2工場の着工が3月前後という報道があったが、少し延びそうだとわかり、不動産市場を含めて、若干、停滞感があった。」と話しています。

さらに住宅地では「アパート、マンションの共同住宅用地が、近年、住宅用地の地価上昇をけん引していたが、需要が思ったよりも伸びなかった空室リスクも顕在化してきてるので、共同住宅の利用の落ち込みが多かった」と話しています。

また、工業地で最も上昇率が高かったのは、大津町で29.7%、続いて菊池市の29.3%、合志市の26.3%で、全国の市町村の上昇率の1位から3位を占めました。

一方で、いずれの地点も上昇率の幅は去年を下回っています。

石山さんは、「今後(TSMC第2工場の)着工などが再開されて、いろいろな企業が集積するとまた力強く需要が高まる可能性も秘めています。将来の展望は明るいと思う。」と分析しています。