50代が「新たな人間関係」で得たもの3つ。ちょっといい私を演じて、自分みがきが身につく
50代にもなると「新しい出会いは面倒」「苦手な人・嫌いな人とはつき合わない」など、人間関係を整理する方もいらっしゃるはず。それもよい選択ですが、新たな人間関係で得られるものも多くあります。カウンセラーとして活躍する50代の若松美穂さんに「つながりを増やすメリット」や「心が軽くなるクッション言葉」について伺いました。

50代の人間関係。なくしすぎると晩年の寂しさにつながる
日々の暮らしのなかで、だれかにイヤなことを言われたり、もめごとが起きたりしたときは、人間関係を見つめ直す機会になります。また、参列者が多く集まる冠婚葬祭も人づき合いのお悩みが生まれやすい場面。辛い思いをすれば「もうこんな面倒はイヤだ」、「つき合うのをやめたい」。そう思うことも理解ができます。
けれど私たちの喜びや楽しみは、人間関係があって増していくものでもあります。孤独を好む人がいる一方で、つき合う人がいない晩年は、寂しさや辛さを生む場合もありますよね。
人間関係を増やすつもりはないのに、きってばかりいたら、年々つき合う人は減るばかり。だからこそ、「イヤだ・やめたい」と思ったご自分の気持ちは尊重することにして、ある言葉をたしてみてはいかがでしょう。
気持ちは変わるもの。「今は」距離をおくと考える

「今は」というクッション言葉を前にプラスするだけで、この先が少し変わります。今はイヤだ、今は距離をおきたい、でもこの先の人生はわからないというように。
あんなにケンカして、文句ばかり言っていたのに、「あれはなんだった?」と思うくらい仲よくしている。そんな夫婦・親戚・友人関係を、周りで目にすることも少なくないでしょう。時間が経つと笑い話に変わることもあったりして、不思議なものです。
人の気持ちは常々変化していくもの。ですから「これからもずっと関係が変わらない」と決めなくてもいいのです。
1:新しい人間関係で、いつもより少しいい私になれる

やめるのは簡単でも、新しく人間関係を築くには労力がいります。慣れない場所に出向き、慣れない人と会話をする。メイクをし、持ちものや衣類を選ぶ。いつもに比べたら数パーセント増しの気遣いや言葉選び、表情やふるまいが必要な場合があります。
「考えただけで疲れるわ」とおっしゃる方がいるかもしれません。とはいえ、毎日ではないのですから、大変とはいえできないこともない。そんな、“ちょっといい私を演じる”チャンスを大切にしてもいいと思うのです。人に会う機会が多い方は、自分みがきにも時間を割きます。それがお会いする方への配慮でもあるのでしょう。
そんな「ちょっといい私」を演じている間に、知らなかった自分の魅力に気がついたり、日々の小さな自分みがきが当たり前になって、定着していく場合もあると感じています。
2:さまざまな価値観を知ることができる

いつも同じ人とつき合い、「そうね、そうよね」と同じ価値観を共有して過ごしているとラクではあります。けれど、そうでない人とたまたま出会ったら「なぜ? どうして?」と戸惑います。ときにはイラ立ったり、怒りや悩みが大きくなることもあるかもしれません。
私たちは、“普通・一般的に”という言葉を使いますが、普通や一般的の感覚は人それぞれ異なります。自分の周りだけの共通認識でしかないことを知るには、そうではない人と出会い、感じてみたらいい。異なる多くの考え方や価値観を知っていれば、それもアリ、これもアリと許容範囲が広がります。おそらく、怒りやもめごとは減り、悩みは少なくてすむことでしょう。
3:人との出会いで会話の種が生まれる
さまざまな人に会うと、年齢に関わらず、学ぶことや教えていただくことが多くあります。相手の方はこちらに教えているつもりがなくても、楽しい話やちょっとしたしぐさを目にして、すてきねと感じること、マネしたいと思うことがあるものです。
人との出会いで感じたことや目にしたことは、さらに別の人との会話の種になります。いつも同じ場所で、同じことを繰り返していたら、新しいなにかが生まれることは少ない。けれど、新しい人との関係は、いつもとは異なる感覚に触れるチャンスであり、新たな話題が生まれるきっかけになるはずです。
●再び「今は」そんなときと考える
そして、この新たな人間関係もまた、ずっと続ける必要はないのです。「今のところは」楽しい。あのときは楽しかった! でよいと感じています。
