青信号でいいよね? 謎の矢印信号「←↑→」がある「納得の理由」とは 「あえて矢印にしてます」専門家が語るすごい意味
ただの青信号でいいのでは?
道路の信号機の中には「矢印信号」があり、赤信号でも矢印の方向へ進行可能となっています。
そんななか、「←↑→」などと、全方向へ矢印信号が点灯している信号機を見かけます。
「全方向へ進めるなら、ただの青信号でいいのでは?」という意見も。なぜこんな表示になっているのでしょうか。

こうした「←↑→」矢印信号には、SNS上でも「青にしないで赤に矢印の意味ってなんなん」「全方向の矢印GOサイン出てるなら青で良くない?」「普通の青信号の時もあるし、意味わからん」など、疑問の声も多数。
【画像】「ひょえぇぇぇ!?」これが衝撃の「赤赤赤」な謎信号機です(18枚)
実は、ただの青信号とは別の目的があるといいます。
関東の信号機メーカーOBは、まずそもそも矢印信号の意味が「安心して曲がっていい」というニュアンスだと話します。
「よく見かける『右折の矢印信号』が出ている間は、対向車や横断歩道が止められているので、タイミングを必死で見計らうことなく、安心して右折ができる状態です。
これを拡張して、対向車線を完全に止めつつ、こちら側を進行可にしたのが『全方向の矢印信号』です。
要するに『時差式信号』ですね」
時差式信号というのは一般的に、先に対向車線が赤になって、こちらはしばらく青のままで、あとから遅れて赤になるというものです。
それでいいはずなのに、なぜ敢えて「全方向矢印信号」にする場合があるのでしょうか。
なるほど!驚きの「全方向矢印信号」の効果とは
「時差式信号の欠点として、対向車線が先に赤で止まっていることが分かりにくく、『もしかしたら対向車が真っすぐ突っ込んでくるのではないか』という不安が拭えないことがあります。

そうすると、せっかくこちらが青信号を長くしているのに、怖がったドライバーがなかなか右折しなかったら、右折レーンの列は全然はけないままです。
いっぽう、矢印信号になっていると、心理的に『曲がって大丈夫だ』と感じますよね。
そうして、時差式信号で言うところの『青信号』のかわりに、『赤信号+全方向矢印信号』を出しているというわけです」
なお、時差式信号の中でも特に、「対向車線を止めたまま、こちらを先に青にする」という、いわゆる「逆時差式信号」の場合に、全方向矢印信号を採用している場合が多いといいます。
「こちらが先に青になっても、常識的に考えたら、対向車線だって青になっているはずですよね。
対向車が怖いので、右折できないじゃないですか。それだと、こちらを先に青信号にしている意味は全然ありません。
なので、あえて青信号ではなく『赤信号+全方向矢印信号』にすることで、心理的なハードルが無くなって、安心して右折ができるというわけです」

