XFN-ASIAによると、中国3大自動車メーカーの一つ、SAIC(上海汽車工業集団総公司)の上場子会社で自動車メーカーである上海汽車集団股フン有限公司は、総額約190億6000万元(約2800億円)相当の新株32億7500万株(1株あたり5.82元)を発行し、同株式で、親会社のSAICからSAIC傘下の完成車生産会社と金融会社などの株式を買い取る。資産買い取り後は、上海汽車集団股フン有限公司が、上場企業としては、自動車生産から金融部門を持つ中国最大の総合自動車メーカーとなる。

  上海汽車集団股フン有限公司がSAICから買い取る資産は、SAICが保有する韓国の自動車メーカー、双龍の株式の48.92%のほか、SAICが米GM(ゼネラル・モーターズ)と独VW(フォルクスワーゲン)と共同設立した合弁会社の株式のそれぞれ30%と50%が含まれる。この結果、SAICは資産売却の見返りに上海汽車から新規株式を取得することにより、上海汽車集団股フン有限公司に対する持ち株比率が現行の67.66%から83.83%に拡大することになる。【了】

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