「ディズニー・グッズ購入協力で無料入園」中国SNSに“人材募集”投稿 “転売”で中国のフリマサイトに大量出品
11月2日から東京ディズニーシーで販売されている、ダッフィーなどの人気キャラクターの限定グッズ。その転売につながるような「限定グッズの購入に協力すれば無料で入園できる」という人材募集が中国のSNSに投稿され、ファンの間に動揺が広がっている。
「もう絶対に許したくない、許せない」
中国のSNSに投稿された人材募集の画像。
その内容は、全て無料の入園チケットで人を募り、グッズの転売に加担させようとするものだった。
これでもかと、まるで見せつけるかのようにずらりと並べられた大量のぬいぐるみは、11月2日から東京ディズニーシーで販売されているダッフィーやリーナ・ベル、ステラ・ルーといった人気キャラクターの限定グッズ。
JR舞浜駅前にいたファンは、この動画を見て、投稿者の目的をこう断じる。
ディズニーファン:
転売。転売にしか見えない。
ディズニーファン:
欲しい人の手元にいかないというのが一番…グッズを楽しみにパークに来ているので、もう絶対に許したくない、許せない。
中国のSNSには、ディズニーシー内にある限定グッズ売り場の様子を映した動画も投稿されていた。
動画の音声:
驚いたわ。この棚には1つも残っていない。春節やバレンタインの時よりすごい。
さらに、大勢の人が押し寄せた影響だろうか、床に座り込んだ女性の姿もあった。
動画の音声:
女の子が床に座り込んでいる。彼女は倒れたのよ。悲惨すぎて見ていられない。
中国のフリマサイトには、販売されたばかりの限定グッズが早速、出品されていた。
定価が2700円のリーナ・ベルのぬいぐるみバッジは、約1万円になっていた。中には、約2万5000円という高価格がつけられているものもあった。
SNSに「11月2日から3日、無料チケット。グッズ購入を手伝うこと」
1人あたりの購入個数を制限しているにもかかわらず、なぜこのような大量購入が可能なのか…。その答えの1つは、限定グッズ購入のために動員された人々がいたからだと言われている。
今回のグッズが販売される前から、SNSで「11月2日から3日、無料チケット。7時15分にシーの入り口集合。一緒に入園してグッズ購入を手伝うこと」と、グッズ購入のための動員をかける投稿があった。
「限定グッズの購入に協力すれば、無料で入園できる」という募集だ。
無料での入園を餌に買い占めを手伝わせるこのやり方に、ディズニーファンからは批判の声が上がっている。
ディズニーファン:
ダメだと思うしイヤですね。自分だったらできない。闇バイトとかあるじゃないですか。無料って言葉は確かに引かれちゃうし。やっぱりよく考えたら、そんなうまい話ないと思うから怖いと思います。
一方で、転売行為に手を貸したくはないものの、無料でチケットが手に入るのは魅力的だとする声も聞かれた。
10代:
(チケットの)値段上がってるので、そこだけ聞いたら受けちゃうかもしれない。魅力的だと思います。
20代:
(無料って)言われたら、行っちゃうかもしれない。
20代:
私も行っちゃいます。アリかアリじゃないかで言ったらナシだけど、声かけられたら。
パークを運営するオリエンタルランドは、「客同士のチケット譲渡や交換は禁止している」としたうえで、グッズの転売については「1人でも多くのゲストに安心・安全に東京ディズニーリゾートで快適にお買い物をお楽しみいただけるよう、環境の整備に努めてまいります」とコメントした。
(「イット!」 11月5日放送より)