ESSEフレンズエディターで住空間収納プランナー、整理収納アドバイザーの御園生梓さんによると、「家づくり」で後悔している人の相談で多いポイント1位が間取り、2位が収納。今回のテーマは、収納の後悔について。その原因の多くは、「持ち物を把握していないから」。家を建てたり、賃貸の物件選びにも応用できる、失敗しがちな収納について紹介します。

収納がたりない問題の解決策は、持ち物の量を把握すること

家づくりで失敗する原因のひとつは、自分の持ち物の量がわかっていないこと。「このくらい収納があればたりるかな」と感覚的に収納サイズを判断してしまうことで、実際は持ち物より少ない収納量しか設計していなかった! という悲劇が起こります。

案外、自分の持ち物がどのくらいあるのか、わかっていない方が多いのです。新居なのに後悔したくないですね。家づくり、家選びの際に、確認しておきたい3つの収納について紹介します。

1:家族全員で何足?将来、子どもの靴はどのくらいか確認

想像してみてください。今、ご自身の靴を何足持っているか即答できますか? 男性はわりとすぐに答えられる方が多いです。しかし女性は、パンプス、スニーカー、ブーツ、サンダル、レインブーツ…と種類が豊富で、ご自身の靴の数を把握できていない方がとても多い。

また、幼児期の子どもの靴は小さくてかさばりませんが、将来的には親と同じくらいのサイズ、量まで増加します。将来的な靴の増加を見込んで、新居の靴箱が適当なサイズになっているか確認しておきましょう。

2:洋服の量はクローゼットのハンガーパイプの長さに収まるかを確認

クローゼットのサイズも要注意です。ハンガーパイプの長さは今の住まいと同じ、またはそれ以上に長くなっていますか? 現状より短い場合、入居したその日から「洋服が全部かからない!」なんてことに。現在使っているハンガーパイプの長さと図面の長さを比較すると安心です。

3:普段出番のない来客布団や季節家電を収納できるか確認

深くて使いづらいイメージで嫌煙されがちな押し入れ収納。しかし、一般的な敷布団を収納するにはハンガーパイプ上の枕棚では奥行きがたりず、収納できません。なので、押し入れと同様の奥行70cm程度の棚があると安心です。

布団以外にも季節家電やクリスマスツリー、節句人形などの大きな物の収納にも大活躍。押し入れではなく、クローゼットの一部分に大きな中棚を設置する方法もおすすめです。

ぜひ、引っ越しを検討されている場合は、この3つの収納を確認してみてくださいね。