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 ◇SMBC日本シリーズ2024第5戦 DeNA7ー0ソフトバンク(2024年10月31日 みずほペイペイD)

 DeNAがソフトバンクを相手に大勝。2連敗からの3連勝で通算成績を3勝2敗とし、1998年以来26年ぶり3度目の日本一へ王手をかけた。牧秀悟内野手(26)が4回に貴重な追加点となる1号3ランを放った。2回には見事な守備を見せて球場を沸かせるなど、攻守でチームをけん引した。

 「3番・二塁」で先発出場した牧。1―0の4回だった。先頭の桑原がしぶとく遊撃への内野安打で出塁。続く梶原も遊撃への内野安打で一、二塁とチャンスをつくった。迎えた第3打席で3ランをレフトスタンドに叩き込み貴重な追加点。両手を突き上げガッツポーズで喜んだ。

 2回には2死一塁で牧原大の一、二塁間を抜けようかという打球を、横っ跳びでキャッチ。抜ければ長打となる場面でピンチの芽を摘むなど、守備での貢献も光った。3回の攻撃では先頭で中前打。筒香の適時打で先制のホームを踏むなど、攻守で躍動。試合前まで打率.118と苦しんでいたが、浮上のきっかけをつかんだ。

 以下は牧との主な一問一答。

 ――滞空時間の長い一発。手応えは?

 「まあいい形で打てましたし、その前にクワさん(桑原)とカジ(梶原)がチャンスをつくってくれたので、思い切っていくことができたと思います」

 ――(ここまで)打率1割台だった。調子は?

 「決していいとは言えないですけど、チームが勝てたので良かったですし、チームのために1本今日は打つことができましたし。また、試合もあるので何とか打てるようにやっていきたいです」

 ――調子は上向いてきた?

 「いや、決していいとは言えないんですけど、今日の試合入る前とかに、今ベンチに入っていない伊藤光さんとかに連絡もらったりとかして、呼吸を大事にした方がいいよと言われたりとか。知野とか映像を見て、知野もベンチに入っていないんですけど、状態の悪いところを言ってくれてすっきりした気持ちで打席に入れたかなと思います」

 ――2人はシーズン中もアドバイスを?

 「シーズン中も自分が聞けばヒカさん(伊藤)なんかは答えてくれますし、今も向こうでテレビで見てくれていて、アドバイスもらいますし、直人(知野)なんか同級生なんで、ズバッと悪いところを言ってくれて、それが本当に直結しているので、ありがたいと思います」

 ――横浜に戻る前の大事な一戦。

 「もう敵地ですけどみんな勢いというか、自分達の野球、初回から最後まで、攻め続けているのでそれがいいことかなと思います」

 ――進塁を防いだり、守備の貢献は?

 「ピッチャーが抑えた打球を本当に必死で守っているだけですし、ひとつのミスで流れが変わるのでそこは何て言うか、必死になって」

 ――日本一に王手。

 「本当に油断はできないですし、相手も敵地に来て勢いを出してくると思うので、自分たちができている野球をそのままホームでもできればなと思います」

 ――主将としては?

 「一本出たらチームの勢いが増しますし、相手もプレッシャーがかかると思うので、誰が打とうが、打てるバッターはそろっているので、そういうところでのプレッシャーは与えられればなと思います」