最後のチャンス?!視聴者がとらえた 紫金山・アトラス彗星「秋の夜長の天体ショー」

写真拡大

 富士山上空の夕空に白い尾をなびかせるほうき星。

【画像】各地から寄せられた絶景…富士山との共演も 視聴者がとらえた 紫金山・アトラス彗星 

 10月中旬、肉眼でも見えるほどの輝きを放ち注目を集めた紫金山・アトラス彗星(すいせい)。

 日本各地で撮影され、テレビ朝日のニュース投稿アプリ「みんながカメラマン」に投稿が寄せられました。

 紫金山・アトラス彗星は2023年1月、中国・南京市にある紫金山天文台で発見されました。

 2024年9月28日頃、太陽に最接近したのち、日本では明け方の低空で観測されました。

 地球へ最接近した10月13日には、夕方の西の低い空で、肉眼でも見えるほどの明るさになりました。

 富士山と紫金山・アトラス彗星の共演。14日神奈川県で撮影された映像です。

 彗星が沈む位置と富士山の山頂が重なる位置を計算して撮影場所を探した投稿者。見事、富士山頂に沈みゆく紫金山・アトラス彗星をとらえることに成功しました。

 各地から寄せられた映像には、投稿者の想いも添えられていました。

滋賀県の投稿者
「見事なほうき星の姿に感動。暗くなるにつれ、肉眼でもわかるようになり、宇宙の神秘を感じた」鹿児島県の投稿者
「これほどはっきりと彗星を見たのは初めて。魅了された」沖縄県の投稿者
「スマートフォンで撮影。ここまできれいに映ることに驚いた」徳島県の投稿者
「初めてこのような彗星を見て驚き、感動した」

 その神秘的な姿で人々に驚きや感動を与えた紫金山・アトラス彗星。10月下旬以降は、彗星が太陽や地球から遠ざかり、徐々に暗くなるため。肉眼で観察するのは難しくなりますが、双眼鏡や望遠鏡では観察できそうです。

 国立天文台によりますと、「紫金山・アトラス彗星は、太陽に近づく過程で惑星などの引力の影響を受け、太陽系を抜け出すような軌道をとっているため、地球で観察できる最後のチャンスになるのではと推測される」ということです。

※この映像にはナレーションはありません。ご了承ください。