ヤンキース、15年ぶり世界一ならず ブーン監督「痛みは永遠に消えない。心が張り裂けそう」
◇ワールドシリーズ第5戦 ヤンキース6―7ドジャース(2024年10月30日 ニューヨーク)
ヤンキースは30日(日本時間31日)、本拠ヤンキースタジアムで行われたワールドシリーズ(WS)第5戦でドジャースと対戦し、6―7で敗れ、2009年以来の世界一を逃した。
初回、主砲のジャッジが右中間へ先制2ランを放つなど3点を先制。3回まで5点のリードを奪った。
しかし、5回に失策が重なるなど5失点で同点に追いつかれた。6回にスタントンの中犠飛で勝ち越したが、8回に救援陣が2失点。序盤につかんだ流れを手放す形となり、終盤の反撃もならなかった。
アーロン・ブーン監督は「この痛みは永遠に消えないだろう。心が張り裂けそうだ」と唇をかんだ。また「ドジャースとデーブ(ロバーツ監督)の優勝を祝福する。このシリーズでは彼らの方が良いチームだった。だが、このグループ、私たちが経験してきたこと、戦い抜いてきたこと、そして我々の団結力に対する私の誇りは消えない」と相手と自軍ナインを称えた。
5回のミスについては「あのような素晴らしいチームに対して、あの回はボールのケアが不十分だった。彼らはアドバンテージを取った。ジャッジのは沈むライナーのような感じだった。ボルピのプレーはサードへの正しい動きだったが、プレーを完了できなかった。そしてムーキーのは潰したようなボールだった。ボールのスピンのせいで、リゾはそこにとどまってキャッチを確実にしなければならなかった。そしてコールは…。もう少しでしのげるような状況だったが、乗り越えるのに十分な素早い反応ができなかったんだと思う」と振り返った。
ヤンキースは第1戦から3連敗を喫し、第4戦にようやく勝利。過去119回のワールドシリーズで開幕から3連敗(引き分けを含む)は24度あるが、その後に4連勝して逆転で世界一としたケースは1度もない。それどころか、4連敗での終戦が21度で、1勝を返したケースが3度だった。2勝を返せば史上初のケースとなったが、歴史を覆すことはできなかった。