【定年後の資金】理想は「4,437万円」。82.3%が定年後の経済不安あり/Job総研による調査
パーソルキャリア株式会社が運営する調査機関「Job総研」は、社会人男女を対象に「2024年 定年に関する意識調査」を実施し、結果を発表した。その内容を一部抜粋して紹介する。
【はたらく意欲】38.6%が「定年前に辞めたい」と回答。「定年は自分で決めたい」派は74.6%
はたらく意欲を尋ねたところ、「定年前に辞めたい派」が38.6%で最多となり、「定年以降もはたらきたい」(34.5%)、「定年で辞めたい」(26.9%)であった。
また、「定年は自分で決めたい」か「制度に従う」かについては「自分で決めたい派」が74.6%で過半数を占め、内訳は「とても自分で決めたい」(21.1%)、「自分で決めたい」(30.1%)、「どちらかといえば自分で決めたい」(23.4%)となった。
画像:Job総研 2024年10月28日 プレスリリースより引用
【定年の必要性】74.6%が「定年は必要」と回答。その理由は「区切りによるモチベーション維持」「人生設計のしやすさ」
定年の必要性を尋ねたところ、「必要だと思う派」が74.6%で過半数を占め、内訳は「とても必要だと思う」(19.6%)、「必要だと思う」(25.1%)、「どちらかといえば必要だと思う」(29.9%)であった。定年は必要と回答した人にその理由を尋ねると、「区切りによるモチベーションの維持」(46.7%)が最多となり、次いで「ライフプランが立てやすい」(42.9%、)「職場のスムーズな世代交代」(38.7%)と続いた。
画像:Job総研 2024年10月28日 プレスリリースより引用
【定年後の不安】80.6%が「定年後に不安あり」。不安の内容は「生活費や医療費への不安」が最多
定年後の不安有無を尋ねところ、「不安がある派」が80.6%で大多数を占め、内訳は「とても不安がある」(26.1%)、「不安がある」(31.7%)、「どちらかといえば不安がある」(22.8%)であった。具体的な不安の内容を尋ねると、「生活費や医療費への不安」(63.5%)が最多となり、次いで「老後の生活設計」(52.8%)、「健康問題による活動の制限」(41.3%)と続いた。
画像:Job総研 2024年10月28日 プレスリリースより引用
【定年後の経済不安】「経済不安がある派」が82.3%。内容は「年金額」「現在の生活レベルの維持」「収入源の喪失」が上位
定年後の経済不安の有無を尋ねたところ、「経済不安がある派」が82.3%で大多数を占め、内訳は「とても経済不安がある」(32.3%)、「経済不安がある」(28.7%)、「どちらかといえば経済不安がある」(21.3%)であった。同回答者に具体的な不安の内容を尋ねると、「年金額の不足」(56.8%)が最多となり、次いで「現在の生活レベルの維持」(45.7%)、「収入源の喪失」(42.2%)と続いた。
画像:Job総研 2024年10月28日 プレスリリースより引用
【定年後の資金】必要だと思う平均資金額は「4,437.8万円」。43.9%が必要な資金は「蓄えられない」と回答
定年後に必要だと思う資金額を尋ねたところ、平均が4,437.8万円、中央値が3,000万円、最頻値が3,000万円となった。定年後に必要な資金の貯蓄可否については、「蓄えられない派」(43.9%)で、内訳は「全く蓄えられない」(14.3%)、「蓄えられない」(16.7%)、「どちらかといえば蓄えられない」(12.9%)であった。
画像:Job総研 2024年10月28日 プレスリリースより引用
はたらきたいと思う年齢を尋ねたところ、平均が64.1歳、中央値が65歳、最頻値が65歳となり、はたらく意欲別では「定年前に辞めたい派」の平均年齢は59.2歳、「定年で辞めたい派」が63.5歳、「定年以降もはたらきたい派」が70.2歳となった。
経済不安を解消するためなら定年以降もはたらくかを尋ねると、「はたらく派」が82.5%で大多数を占め、内訳は「絶対にはたらく」(23.8%)、「はたらく」(29.2%)、「どちらかといえばはたらく」(29.5%)であった。
画像:Job総研 2024年10月28日 プレスリリースより引用
調査概要
■調査対象者:現在職を持つJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者■調査条件:全国/男女/20~50代
■調査期間:2024年10月9日~10月15日
■有効回答人数:606人
■調査方法:インターネット調査
ニュース情報元:Job総研