オリックス・古田島 来季から背番号「35」に変更「比嘉さんの番号でなければ変える気はなかった」
オリックスは30日、古田島成龍投手(25)の背番号を「97」から来季「35」に変更すると発表した。
古田島は今季新人投手では日本タイ記録となる開幕から22試合連続無失点を記録。球団では14年比嘉以来の「50登板&防御率0点台(0・79)」を達成し、今季限りで現役を引退するその比嘉の背番号を受け継ぐ。
古田島は「提案をいただいて、正直即答というのはしなくて。いい流れできているときに(背番号を)変えるのはあれなのかなとは思ったんですけど。正直、比嘉さんの番号でなければ変える気はなかったです」と率直な心境を明かしつつ、明るい表情を浮かべた。
「すごく光栄なことだと思ったので。社会人卒の先輩でもあるし、率直にうれしく思います。比嘉さんのように長く現役を続けたい」
比嘉は国際武道大、古田島は中央学院大でともに千葉県の大学出身。社会人を経てのプロ入りも同じで、春先に1軍で共闘した際に「毎日が都市対抗の決勝ぐらいの気持ちでいけ」と伝授された心意気で腕を振り続けてきた。
「自分の中でスッと入ってきた言葉だったので。40歳を超えたベテランの方も言うぐらいだから、本当に必死にやらないとダメなんだと思いましたし。お風呂でもいろいろ話しかけてくださって、“謙虚にやれよ”とかたくさんアドバイスをくださっていました」
来季投手コーチを務める見込みの比嘉にも直接報告し、「うれしいということは言ってくださいました」と古田島。オリックスのブルペン陣を長く支えた大先輩の魂を胸に、2年目の戦いへと臨む。