NHK 2025年度後期 連続テレビ小説『ばけばけ』ヒロイン発表会見に出席した高石あかり (C)ORICON NewS inc.

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 俳優の高石あかり(21、※高=はしごだか)が、来秋スタートのNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインを演じることが決まり、29日に大阪市内の同局で、脚本のふじきみつ彦氏、制作統括の橋爪國臣氏とともに会見を行った。高石のこれまでの代表作『ベイビーわるきゅーれ』シリーズが話題に挙がった。

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 『ばけばけ』は、連続テレビ小説第113作目となり、『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』『デザイナー渋井直人の休日』『きょうの猫村さん』をはじめ、演劇ユニット「切実」、舞台「muro式」などを手がけてきたふじき氏が、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の妻・小泉セツさんをモデルにフィクションとして書き下ろす。

 物語の舞台は明治期で、着物姿の高石は、オーディションも「かしこまった感じ」で受けていたという。そこへ監督から「『ベイビーわるきゅーれ』だと思って」とアドバイス。高石は「自分『ベイビーわるきゅーれ』っていう、なんていうんですかねあれは、殺し屋の映画をやっていまして(笑)」と説明しつつ、「真逆にいるような作品」なだけに「本当か?」と思ったと回顧。

 その結果“らしさ”が出て、2892人の中から主人公・松野トキ役を射止めた。高石は「作っていたものが自分の中ではずれて、自分らしくできた」と笑顔。その姿を、ふじき氏は「(明治に)本当にこういう感じで、こんな会話をしてたんじゃないかなと錯覚するぐらい」と証言。

 橋爪氏は「彼女が入ってきた時に、『この子なんだな』と思うぐらい」としみじみ。「『ベイビーわるきゅーれ』とかをやっていて、そういうイメージがあったので、和服が似合うかな?というのもあったけれど、そのまんまだった」と太鼓判を押していた。

■『ばけばけ』
明治時代の松江。松野トキ(まつの・とき)は、怪談話が好きな、ちょっと変わった女の子。松野家は上級士族の家系だが、武士の時代が終わり、父が事業に乗り出すものの失敗し、とても貧しい暮らし。世の中が目まぐるしく変わっていく中で、トキは時代に取り残されてしまった人々に囲まれて育ち、この生きにくい世の中をうらめしく思って過ごす
極貧の生活が続き、どうしようもなくなったトキのもとに、ある仕事の話が舞い込む。松江に新しくやってきた外国人英語教師の家の住み込み女中の仕事です。外国人が珍しい時代、世間からの偏見を受けることも覚悟の上で、トキは女中になることを決意。その外国人教師はギリシャ出身のアイルランド人。小さい頃に両親から見放されて育ち、親戚をたらい回しにされたあげく、アメリカに追いやられ、居場所を探し続けて日本に流れ着いたのだった。
トキは、初めは言葉が通じない苦労や文化の違いにも悩まされる。ところが、互いの境遇が似ていることに気が付き、だんだんと心が通じるようになる。しかも、2人とも怪談話が好きだった。
へんてこな人々に囲まれ、へんてこな2人が、夜な夜な怪談話を語り合うへんてこな暮らしが始まる。