LGエナジーソリューションの金東明社長が7日にソウルの麻谷LGサイエンスパークで開かれたLGエナジーソリューション初のビジョン共有会でビジョンと中長期戦略を発表している。[写真 LGエナジーソリューション]

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LGエナジーソリューションが7−9月期に4−6月期より改善された業績を出し、需要停滞からの脱出への期待感が出ている。LGエナジーソリューションは28日、7−9月期の売り上げが前年同期比16.4%減の6兆8778億ウォン(約7626億円)、営業利益が38.7%減の4483億ウォンを記録したと公示した。前四半期比では売り上げが11.6%、営業利益が129.5%増加した。

米インフレ抑制法上の先端製造生産税額控除額4660億ウォンを除いた営業損失は177億ウォンで、前四半期の2525億ウォンより大幅に減った。イ・チャンシル最高財務責任者(CFO)は「電気自動車とエネルギー貯蔵装置(ESS)バッテリー出荷量増加にともなう全社稼動率改善、メタル価格下方安定化により前四半期比で収益性を大きく改善した」と明らかにした。

相次いで大規模バッテリー受注に成功し雰囲気反転を狙っている。最近米フォードと商用車用三元系バッテリー供給契約を結んだ。規模は13兆ウォン台という。ドイツのベンツとは次世代バッテリーとして注目される46シリーズ円筒形バッテリーの供給契約を締結した。ノ・インハク小型電池企画管理担当は「最近供給契約を発表した顧客のほかにも多数の顧客と多様な46シリーズ製品供給に対し緊密に疎通している」と話した。

ただし10−12月期には主要自動車メーカーの在庫調整にともなう物量減少の影響で収益性改善は難しいとみた。大規模受注が反映される時期は2026年以降と予想される。同社は運用最適化と設備投資効率化で対応する方針だ。イCFOは「投資の速度調節を通じて過剰な生産能力を防ぐ。来年は今年より設備投資執行が相当減るだろう」と話した。