弘大 ハロウィン

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2024年10月28日、韓国・朝鮮日報によると、ソウル・梨泰院(イテウォン)で159人が犠牲となった雑踏事故から29日で2年を迎えるのを前に、ソウル麻浦区の弘大(ホンデ)に約10万人の人が集まった。記事は「雑踏事故以降最大の規模で、警察や地方自治体の管理によって大きな事故は発生しなかったものの行政力の届かない路地ではヒヤッとする場面も発生した」と伝えている。

記事によると、26日午後8時時点で弘大一帯には約9万8000人が集まり、22年の約7万人、昨年の約9万7600人より多かった。同時刻、梨泰院には約1万8000人、江南駅一帯には約5万6000人が集まったという。

記事は弘大一帯の様子について「仮装した若い男女であふれて足を踏み入れることができず、『通ります』『押さないで』などと叫ぶ声があちこちから聞こえてきた」「仮装した人たちが写真を撮るために立ち止まり、狭い路地ではボトルネック現象がみられた」「あるクラブの前では100人ほどが入場のため列を作っていた」「100メートル移動するのに20分かかるほど、人の波が路地のあちこちに押し寄せていた」などと説明している。

ただ、弘大一帯には警察193人、消防官40人をはじめ麻浦区職員や自律防犯隊ら341人が配置され、集まった歩行者が危険を訴えるたびに警察官が駆けつけて通行規制を行うなどしたため大きな事故は発生しなかった。

ソウル市関係者は「雑踏事故から2年が過ぎ、ハロウィーンを楽しみたい若者が主に都心に集まっている」とし、「大惨事は一瞬の不注意と対応の遅れにより発生する可能性があるため、今後も警戒心を持って人波管理に万全を期す」と話したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「今度は弘大に集まったのか。そして雑踏事故が起きたらまた政府のせい?。あまりに未熟だ」「梨泰院の事故から2年しか経っていないのにもうハロウィーンを楽しむムードなの?」「なぜわれわれとは関係のない西洋のおばけ祭りに熱狂し、命まで掛けるのか全く理解できない」「幼稚園や小学校のときからハロウィーンイベントをしてきた世代が大人になったらこうなる。教育は重要だ」「若者の遊びも警察が管理しないといけないのか。国の行事でもないのに」「警察や消防に迷惑を掛けないでもらいたい」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)