送検のため、愛宕警察署を出る千明博行容疑者(中央)(28日午前9時9分、東京都港区で)=鈴木毅彦撮影

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 東京都港区新橋のガールズバーで従業員の女性が刺殺された事件で、警視庁に殺人未遂容疑で現行犯逮捕された職業不詳、千明(ちぎら)博行容疑者(49)(群馬県渋川市)が「マッチングアプリで6月頃に女性と知り合い、店に通って金を使った」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。

 警視庁は金銭トラブルが背景にあるとみて調べている。

 千明容疑者は27日朝、ガールズバー店内で、従業員の谷沢優奈さん(18)の首などを果物ナイフで刺すなどしたとして現行犯逮捕された。「持ってきたナイフで刺した」と容疑を認めたが、その後、黙秘に転じている。

 警視庁は今月上旬、谷沢さんから「アプリで知り合った男に財布から約1万円を盗まれた」と相談を受けており、この男が千明容疑者だったとみている。警視庁は28日、千明容疑者を殺人と銃刀法違反容疑で東京地検に送検した。