甲斐の頭をなで喜ぶオスナ(左)(撮影・穴井友梨)

写真拡大

 ◆SMBC日本シリーズ2024 第2戦 DeNA3―6ソフトバンク(27日、横浜)

 ソフトバンクのロベルト・オスナ投手(29)が、日本シリーズで名誉挽回の初セーブを挙げた。

 26日の第1戦では5点リードの9回に登板して4安打3失点。何とか逃げ切ったものの、ヒヤヒヤする展開を招いた。この試合は3点リードの9回、セーブシチュエーションでマウンドに上がった。

 先頭の森敬斗を2球で二ゴロに打ち取るなど、わずか10球での三者凡退で仕事を終えると「今日はすごく良かったと思います。チームが勝つことができたし、自分の感じとしてもすごく良かった」と汗を拭った。

 第2戦は前半に6点のリードを奪ったが、5回以降は打線が沈黙。追い上げたDeNAに試合の流れをつかんだ感があった。そんな中でも8回と9回はヘルナンデスとオスナがそれぞれ3人で片付けて、付け入る隙を与えなかった。

 「昨日の(第1戦の)ことを受けてというのは全くありません。昨日起こったことは昨日起こったこと。クローザーとして大事なことはメンタルの切り替え。今日の仕事にフォーカスを当ててやった結果が出た。結果に対してすごく良かったと思います」

 わずか1日できっちりと修正した。「昨日はちょっと上体が後ろに倒れていたので、今日はできるだけバランス良く真っすぐ立って、バッターに向かって真っすぐ投げていくことだけを注意しました」。自分のビデオ映像を見直し、コーチ陣とも話し合い、前日の不安を払拭した。

 CS3試合、日本シリーズ2試合と、ここまでポストシーズン全試合に登板して勝利を運んでいる。「自分たちが勝っていくんだという気持ちで最短優勝で決めたい」。あと2試合で頂上決戦に決着をつけ、胴上げ投手を勤める。(小畑大悟)