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 社会学者の古市憲寿氏が、27日放送のテレビ東京「集まれ!総選挙ライブ」(後7・50)にゲスト出演。中継で石破茂首相(67=自民党総裁)に対して疑問をぶつける場面があった。

 古市氏は石破首相に対し「総裁になってから、ある種これまでの石破カラーを封印して自民党に合わせたような印象を受けたんですね。その石破カラーを封印というのはご自身で後悔していますか」と質問。すると石破首相は「総裁選挙で申し上げたこと、それがそのまま実行できるのであれば、それは独裁政党になってしまう。党内にはいろんなご意見があって。安全保障の問題にしてもですね、あるいは防災庁の問題にしても、“私はこう考えています。党としてご議論ください”というふうにやっていますので。これから党で議論が行われるということです」と回答した。

 なおも古市氏が「理想を語る石破さんがみんな好きだったのに、急に現実的になって。その結果がこの自民党の大敗という結果ではないんですか」と追及すると、石破首相は「それはあります」と認めつつも「しかし理想がそのまま実現するんであれば、それは民主主義でもなんでもない。その理想を達成するための民主的なプロセスっていうのはやはり大事なことだと思っています」とした。

 中継を終えると古市氏は「結局違和感があったのは、どこまでも自民党を向いてるんですよね。国民じゃなくて。自民党の中の調整ばっかり考えてて。ほんとはそこを越えて石破さんって活躍してたわけじゃないですか。なんか自民党の人になっちゃったなって気がしました」と嘆いた。