自民党・小泉進次郎選挙対策委員長が、ANN出口調査では自公で過半数割れという状況を受けて『ABEMA Prime』に出演。「大変厳しい結果が下る」と述べた。非公認候補の政党支部へ2000万円を振り込んだという報道については「選挙対策委員長がタッチする話ではない。私がそれを決裁する立場にはない」と述べた。

【映像】「2000万円振り込み知ってた?」への小泉氏の返答

―ここまでの結果について。

 やはり様々な報道に接すると、大変厳しい結果が下るとそういうふうに受け止めている。

―選挙戦が進む中で情勢はより自民党にとって厳しい状況だった。

 全国で70カ所以上回り、街頭の聴衆の皆さんの数、そしてまた、そこでの前向きな声、これは今までと比べても、熱があったと思う。そういったこと真逆で、今回のこの結果がこれだけ厳しい、こういったことはやはり我々自民党の支援者の外側に、多くの方々が、また無関心だったり怒りだったり、そういったことが渦巻いていた。こういったことを受け止めなければならない。

―非公認候補が代表を務める政党支部に2000万円が振り込まれていた。これは知っていたか。

 これは選挙対策委員長がタッチする話ではない。

―選挙対策委員長でありながらこれ知らないというのも問題があるのでは。

 自民党の様々な決済は、執行部の一員となってみて初めてわかったこともある。これは誰がというよりも、今回の問題について、これだけの判断をした中での批判を受けていること、我々執行部として責任を問われている。

―誰の判断で振り込んだのか。

 これはもちろんその判断をするしかるべき責任ある方がいるが、これは誰々ですと、そういったことを言うべきかというと、私は控える。ただ、私がそれを決裁する立場にはない。

―自分には責任がなかったのか。

 違う。自民党の選挙対策委員長は、選挙結果を受け止める立場だ。決裁の判断の中で、もう私が言うまでもありません。選挙結果は全体の責任として受け止めればいいと思います。厳しい有権者の皆さんの審判を、自民党の選挙対策委員長は私なので、選挙対策委員長としてしっかり受け止めたい。

―振り込まれたことがわかった時点で小泉氏はどんな対応を。

 自民党に限らず立憲民主党も含めて、政党支部に対する資金提供というのはやっている。ただ、なかなかここが難しいのは、今回自民党が問われたのは非公認の方に対する対応だ。
この非公認の方というのは、離党ではないので、支部長である。支部の活動に対して資金を出している、ここがやはり一般の方々の受け止めは非公認というのは、離党に近いご理解だったのではないか。離党であればそういったことはない。

―なぜ離党させなかったのか。

 それは執行部の全体としての今までの、例えば岸田政権の中での処分も一つあった。

―離党はしていないので、理屈は成り立つのか。

 この政治の世界の理屈と、そしてまた制度の中の説明というのは、この選挙中にできた問題かというと、そこはできなかった。それを踏まえて、我々結果としてご理解を得ることができなかった。

―石破氏と総裁選、最後まで接戦で戦った。もし小泉氏が勝っていたら。

 私が自民党の総裁選で訴えたことは、それは石破総裁と違うことはいっぱいある。私は1年で3つのことを決着をつけると、そういったことを訴えていたが、総裁選の結果は私は負けて、石破総裁が勝った。自民党は党員も含めて選んだ石破総裁のもとで解散をして選挙をやり、私は選挙対策委員長として、執行部の一員であると、その責任を受け止めるのが私は当然のことだと思う。

―過半数割れの恐れもある。非公認を追加公認は。

 それは全く決まっていない。

―過半数割れした場合、自民党は。

 これは仮に過半数を割った場合に、1人でも多くの方々に虚心坦懐にご協力をお願いをする。それが私は基本姿勢であるべきだというふうに思う。非公認のことを言っているわけではない。これは他の野党も含めて、ご理解を得ていく、その努力をしていかなければならない。

―世襲の問題は、これからどう考えるべきか。

 2009年、私は初めての選挙で、そして世襲の批判と自民党の批判があって大変厳しかった。その世襲の批判を乗り越えてもなお、自ら政治の道に進みたいんだと、その意思を示すために、私は重複立候補せず、小選挙区の単独立候補に加えて、公明党の推薦を受けないという形で15年間、今も同じ姿勢で歩んでいる。

―過半数割れとなった場合にどの党と組む可能性があるのか。

 これはご協力いただけるところに虚心坦懐にご協力をお願いをする、そういった基本性が大事なことだと思う。

―連立の枠組みが変わってもか。

 過半数で取れなくてそしてこれから必要な経済対策予算、そういったことも含めて考えれば、私は当然のことだと思う。
(『ABEMA Prime』より)