◆米大リーグ ワールドシリーズ第2戦 ドジャース―ヤンキース(26日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が26日(日本時間27日)、山本由伸投手(26)が先発したワールドシリーズ第2戦の本拠地・ヤンキース戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、山本が1回表を無失点に抑えて迎えた1回裏先頭の1打席目は中飛に倒れた。

 ヤンキースの先発は、今季16勝を挙げた左腕のカルロス・ロドン投手(31)。大谷はメジャー1年目だった18年に対戦した際に本塁打を放ったことはあるが、通算3打数1安打で今季は対戦がなかった。

 1回表は、山本がジャッジから空振り三振を奪うなど無安打無失点発進。大谷は1ボールから2球目の96・8マイル(約155・8キロ)直球をはじき返し、打球速度も109・5マイル(約176・2キロ)だったが、打球角度48度と上がりすぎて中飛に倒れた。

 前日25日(同26日)の第1戦で、大谷は昨季のサイ・ヤング賞右腕・コールの前に3打数無安打に抑え込まれるなど5打数1安打。それでも1点を追う8回には、ヤンキースタジアムなど30球団の本拠地のうち4球場であれば本塁打だった(Baseball Savantによる)右翼フェンス直撃の二塁打を放つと、相手の守備の乱れで三塁まで進み、ベッツの中犠飛で同点のホームを踏んだ。

 チームも1点を追う延長10回2死満塁で、右足首捻挫を抱えながら強行出場をするフリーマンがワールドシリーズ史上初となる逆転満塁サヨナラ本塁打で劇的な逆転勝ち。大谷も試合後には「本当に最高のホームランで、最高の勝ち方を1戦目に持ってこられたと思う。初戦いい形で勝てたので、またあした(第2戦)いい勝ち方ができるように頑張りたいです」と意気込みを口にしていた。

 今季は54本塁打、130打点で2冠王に輝き、打率3割1分、59盗塁もリーグ2位だった大谷。史上6人目の「40―40」(40本塁打&40盗塁)を達成しただけでなく、史上初の「50―50」に到達して、「54―59」まで数字を伸ばし、日本人初のトリプルスリー(3割、30本塁打、30盗塁)も記録した。ヤンキースの主砲・ジャッジも58本塁打、144打点で2冠王に輝き、打率3割2分2厘をマーク。ドジャースとヤンキースの43年ぶりの人気球団対決で「大谷VSジャッジ」の対決にも注目が集まっている。