７回を無失点に抑え、雄たけびを上げる有原（撮影・西岡正）

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　「ＳＭＢＣ日本シリーズ２０２４、ＤｅＮＡ３−５ソフトバンク」（２６日、横浜スタジアム）

　「ＳＭＢＣ日本シリーズ２０２４」は２６日、横浜スタジアムで開幕して、４年ぶり１２度目の頂点を狙うパ・リーグ王者のソフトバンクが先勝し、２０１８年の第３戦から続くシリーズ連勝記録を１３に更新した。先発した有原航平投手（３２）が７回無失点の好投に加え、二回に先制の２点適時打を放ち勝利に貢献。１９９８年以来３度目の日本一を目指すＤｅＮＡは、九回に３点を奪ったものの反撃が遅かった。

　パ・リーグ覇者のエースが、大いに存在感を発揮した。第１戦の先発を託された有原が勝利投手をつかみ、“プロ初打点”が決勝打となった。まさに“二刀流”の働きを見せた。右腕は「なかなかこういう舞台でチャンスはない。今日はいい日になりました」と充実感を漂わせた。

　超強力打線が、意外な男の一打で先手を取った。二回、２死一塁から牧原大の左線二塁打で二、三塁。甲斐が申告敬遠で歩かされ満塁の好機を迎える。有原がジャクソンの直球を捉え、しぶとく右前に運ぶ適時打で２点を奪った。自身ポストシーズン初安打。公式戦を含めてもプロ３本目の安打で打点をマークしたのは初めてだった。「バットに当てようと思っていた。最高の結果になりました。点が入ると思ってめちゃくちゃ、うれしかった」と笑顔だった。

　「勝てるように全力でいきました」という“本業”のピッチングでも奮起した。今季リーグトップタイの１４勝を挙げ、チームのＶ奪回に貢献した。日本ハム時代の１６年以来、２度目の日本シリーズ登板で躍動した。７回を４安打無失点の好投。「粘り強く投げられた。拓也（甲斐）がいいリードをしてくれました」と振り返っていた。

　「１つ勝てたのは良かった。次につながると思います」。重要な一戦で先勝。一戦必勝の心構えで頂点を狙う。