ロシア東部の軍事施設で軍服などを受け取る北朝鮮兵/Ukrainian Center for Strategic Communication and Information Security

(CNN)ウクライナ国防省情報総局は24日、ロシア東部で訓練を受けた北朝鮮の兵士の一部が南西部クルスク州に入っていることが前日に確認されたと発表した。ウクライナ軍は8月にクルスク州に越境攻撃を仕掛け、現在も一部を支配している。

情報総局によると、ロシアに派遣された北朝鮮兵約1万2000人が同国東部にある軍事施設5カ所で訓練を受けているという。

SNSに投稿され、CNNが撮影場所を確認した映像には、中国との国境に近いロシア東部セルゲエフカの軍事施設に北朝鮮兵が到着する様子が映っている。

1万2000人という数字は米当局者が確認している数字より多い。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は23日、少なくとも3000人の北朝鮮兵が今月ロシア東部に到着したと明らかにした。

ウクライナのゼレンスキー大統領は22日、北朝鮮が派遣した各6000人規模の2旅団などをロシアが訓練しているという情報を得ていると明らかにした。

ウクライナの情報総局によると、将校500人と将軍3人を含む北朝鮮の部隊との調整に「数週間」かけられる見通し。

ロシア南西部カザンでの新興国グループ「BRICS」の首脳会議に出席したプーチン大統領は24日、北朝鮮と現在「連絡を取っている」と述べ、北朝鮮兵のロシア派遣を否定しなかった。

ウクライナの情報総局は、北朝鮮兵の訓練などを監督するロシア側の責任者にエフクロフ国防次官が任命されたとしている。また、北朝鮮兵にはロシア側から弾薬や寝具、防寒着・靴、衛生用品などが支給されるという。