スポニチ

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 先日「ようやく復帰後初優勝ができました。ここまで長かったです!」という喜びの報告を聞いた。声の主は小野生奈。

 9月とこなめヴィーナスシリーズでインからコンマ03のトップスタートを決めて3年ぶりの優勝。産休から復帰した23年3月以降は同年5月徳山、今年3月津と2度の優勝戦1号艇の機会がありながら、いずれも優勝に手が届かなかった。“三度目の正直”で手にした待望の瞬間だった。

 「たまたまかもしれないけど調整がうまく当たってくれて。復帰してから、ずっとスタートの行き足がなかったのが今節走ってよく分かりましたよ(笑い)。狙って調整できるようになれば、もっと安定して成績を残せると思います」

 SG戦線で男子の一線級を相手にしていた3、4年前と比べると、ピットでも柔らかい表情が目立つようになった。かといってモチベーションが落ちたわけではない。

 次の目標を聞くと「来年11月に福岡でレディースチャレンジカップがあるので、そこ(女子賞金ランク20位以内)を目指したい」。スタート事故なく走れば、十分に可能な目標だろう。完全復活の一年にしてほしい。(鳥飼 祥平)