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 プロ野球ドラフト会議が24日、都内のホテルで行われ、エナジックスポーツ(沖縄)の龍山暖捕手(18)が西武に6位で指名された。同校からは初のドラフト指名となる。

 創部3年目のチームを今夏の沖縄大会で準優勝へと導いた扇の要・龍山は、高校生No・1捕手の呼び声高い箱山遥人(健大高崎)にも劣らない守備力と強肩を持っている。力強くフットワークを使って投げ込む二塁送球は140キロに迫り、ベース手前で失速せずロケット噴射のように加速していく。

 また、武器は肩だけではない。高校通算19本塁打の強打に加えて50メートル走6秒2の俊足で盗塁も得意にする。運動能力を加味すれば、スカウトによっては箱山より高く評価するのもうなずける。沖縄の地で育まれた豊かなポテンシャルをプロの世界で解き放つ。

 龍山の指名を受けて、SNSでは「エナジックスポーツ」が話題に。「初めて聞いた」「エナジックスポーツもう指名されたのか」「校名かっこいいな」「パワプロに出てきそうな高校名」「最初の卒業生でしっかりプロに輩出するからすごい」など驚きの声が上がった。

 同校は医療・健康機器の開発メーカー「エナジックグループ」の創業者・大城博成氏が理事長を務め、2021年に通信制課程のみで開校した。沖縄本島北部の名護市に位置し、今年4月から全日制も置かれた。全寮制の野球部は全日制の普通科に所属。野球部の他に強化指定競技のゴルフ部も全国区で活躍している。

 ◇龍山 暖(たつやま・はるき)2006年(平18)5月13日生まれ、沖縄県出身の18歳。中学時代は「読谷ボーイズ」でプレーし、エナジックスポーツの1期生として入学。高校通算19本塁打の強打と、遠投110メートルの強肩、50メートル走6秒2の俊足を武器にする。今夏は攻守の大黒柱として沖縄大会準優勝を経験。1メートル75、78キロ。右投げ右打ち。