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 プロボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31=大橋)が12月24日、東京・有明アリーナでIBF&WBO同級1位のサム・グッドマン(26=オーストラリア)と防衛戦を行うことが24日、正式発表された。WBO世界バンタム級王者・武居由樹(28=大橋)の2度目の防衛戦(相手未定)と合わせたダブル世界戦となる。興行のもようはNTTドコモの映像配信プラットフォーム「Lemino」が当日に独占無料生配信する。都内で会見に出席した大橋ジムの大橋秀行会長は当初、井上とグッドマンは9月に対戦を予定していたと明かし「相手も相当気合を入れて4つのベルトを奪いに来ると思うが、こちらも来年、再来年と大きな野望があるので圧倒的な差を見せつけていきたい」と話した。

 井上尚弥はスーパーバンタム級転向後5戦目で、WBCとWBO王座が4度目、WBAとIBF王座が3度目の防衛戦.。今年は5月6日にルイス・ネリ(メキシコ)に6回TKO勝ち、9月3日にはTJ・ドヘニー(アイルランド)に7回TKO勝ちしており、WBO世界スーパーフライ級王者時代の17年以来、7年ぶりの年3試合となる。28戦全勝(25KO)で世界戦23連勝中、20年10月のジェイソン・モロニー(オーストラリア)戦から世界戦9戦連続KO勝利を収めている。会見した井上はグッドマンの印象を「非常にまとまった選手。その中で無敗というのは何かしら特長を持っている」と話し、「年3試合は自分の中で調整や体を整える段階において良い試合数と改めて思うことができた。12月も問題なく良い調整ができると思う。今年を締めくくるという意味でまたインパクトを残す試合をしていきたい」と意気込んだ。

 オーストラリア・ニューサウスウェールズ州出身のグッドマンはアマチュアを経て18年4月にプロデビューし、22年5月に富施郁哉(ワタナベ)に判定勝ちするなど19戦全勝(8KO)の右ボクサーファイター。WBOの地域タイトルやIBFのマイナー王座を獲得し、23年6月にライース・アリーム(米国)に判定勝ちしてIBF世界スーパーバンタム級王座への指名挑戦権を得た。井上がネリを破った5月の東京ドームに来場して対戦をアピール後、7月10日の世界前哨戦では左拳を負傷しながらもWBC同級8位のチャイノイ・ウォラウト(タイ)に判定勝ちしていた。

 予定されている当日の対戦カードは以下のとおり。

▽4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦

 王者 井上尚弥(大橋)― WBO・IBF1位 サム・グッドマン(オーストラリア)

▽WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦

 王者 武居由樹(大橋)― 調整中

▽東洋太平洋&WBOアジア・パシフィック・ウエルター級タイトルマッチ12回戦

 王者 佐々木尽(八王子中屋)― 元日本同級王者 坂井祥紀(横浜光)

▽60キロ契約10回戦

 日本スーパーフェザー級王者・奈良井翼(RK鎌田)― WBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級王者 渡辺海(ライオンズ)

▽日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦

 王者 下町俊貴(グリーンツダ)― 同級13位 平野岬(三松スポーツ)

▽WBOアジア・パシフィック・ミニマム級タイトルマッチ12回戦

 王者 小林豪巳(真正)― 前日本同級王者 高田勇仁(ライオンズ)