10月23日の練習で負傷から復帰した池田。久々に仲間たちとボールを蹴り、喜びを噛みしめた。(C)SOCCER DIGEST

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 10月23日に行なわれた湘南ベルマーレの練習で、負傷離脱していた池田昌生が約1か月ぶりにピッチに姿を現わした。

 池田は9月14日のJ1第30節・アルビレックス新潟戦(●0−3)で右長内転筋を損傷。本人が「以前から気にしていた場所だった」と明かした通り、予兆があったなかでの怪我だったようだ。

 復帰を果たした池田は、喜びを噛みしめた。

「オフ明けだったので、本格的な練習って感じでもなかったけど、楽しかったです。リハビリの方が身体もメンタルもキツいので、普段のトレーニングの方が楽。久々にみんなとボールを蹴られて良かったです」
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 今季は3−5−2の右のサイドボランチ(インサイドハーフ)で欠かせない存在となっていた池田。離脱までの30試合で4ゴール・3アシストと、いずれの数字でもJ1でのキャリアハイを記録するなか、ビルドアップやプレッシングでも貢献していた。

 池田の負傷は相当な痛手だと懸念された。ただ、同ポジションに抜てきされた小野瀬康介が安定した仕事ぶりを発揮。小野瀬の奮闘もあり、32節・鹿島アントラーズ戦(〇3−2)、33節・東京ヴェルディ戦(〇2−0)、34節・サンフレッチェ広島戦(〇2−1)と白星を重ねて3連勝を達成したチームを、ピッチの外から見ていた池田は、静かに闘志を燃やしていたようだ。

「全体でやるべきことを理解してできているからこその3連勝。相手に先制されてもブレずに戦って、逆転勝ちもできているので、見ていて安心感がありました。

 これまでの残留争いとは違って、強引な戦い方に切り替えるのではなく、自分たちのスタイルを貫いて勝てているので、やってきたことの上積みを感じます。僕も、幸い長い離脱にならなかったので、すぐに馴染んで、チームの力になりたいです」

 順調にコンディションを調整できれば、11月3日の次節・FC東京戦に出場可能だろう。J1で26年ぶりの4連勝がかかる一戦。池田は「また1週間あるので、良い準備をして臨みたいです」と、5試合ぶりの公式戦出場に意気軒高だ。上昇気流に乗るチームをさらに勢いづかせたい。

取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)