米倉涼子

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 テレビ朝日が22日午後7時から、17日に虚血性心疾患のため急死した俳優・西田敏行さんへ哀悼の意を込めた「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」特別編を放送した。番組の最後では、主人公・大門未知子を演じる米倉涼子ら出演陣から、西田さんへの追悼メッセージが流された。

 米倉涼子「いつも、どんな時も活きたお芝居で私たちを驚かせてくれた西田先輩。『演じるな、生きろ!歌うな、演じろ!』この西田さんの教えをしっかり自分のものにできるように、これからもずっと背中を追い続けていきます。蛭間重勝と大門未知子として真っ向勝負できたことは私の一生の宝物です。西田さん、感謝いっぱいです。ありがとうございました」

 西田さんは、同番組で、主人公・大門未知子(米倉涼子)を目の敵にする蛭間重勝役で出演。2013年放送の第2シリーズから、シリーズ完結作「劇場版ドクターX FINAL」(12月6日公開)まで11年にわたって、腹黒くも愛嬌のある唯一無二のキャラクターを熱演した。番組の最後には西田さんが役柄が振り返るVTRで「一つの役をずっとやり続けて、それが終わるってね、友達を1人失ったみたいなさみしさがあるんだよね。だから、この、蛭間重勝とまた会えるのかなぁ?会えないのかなぁ?みたいなことを考えて、今いますね」としみじみ語っていた。

 他の共演陣からのコメント抜粋は以下の通り。

 田中圭「こんな僕にでさえ圭ちゃん、圭ちゃんと優しくしていただきました。大変おこがましですが、いつか自分もレジェンドと呼ばれるかっこいい大ベテランになれるように追いかけさせていただきます」

 内田有紀「私が、西田さんはお芝居をして緊張なんかしませんよね?と聞くと、『今でもすごく緊張しますよ。でも僕は緊張する人でいたいんだよね』と仰いました。その言葉が今でも忘れられません。人間臭いお芝居が大好きでした。弱さを認めた時、人に優しくなれるんですね。人を楽しませることが大好きな西田さんだから、暗い顔をしてたら心配してしまうと思うので、笑顔でまた会える日を」

 勝村政信「いつものように蛭間院長、晶さん(神原晶演じる岸部一徳)と一緒に焼き鳥屋さんで乾杯したばかりです。帰りはいつものようにうちの近所まで送っていただき『またねぇ〜』とあいさつしたのが最後になってしまいました。太陽のような方でした。西田さんと出会えて本当に幸せでした」

 鈴木浩介「あなたの優しさに包まれて僕は役者道をまい進できました。せりふは覚えるのではなく食べる。芝居しないというのは百芝居するということ。あなたが教えてくださった金言を心に努力します。いつかまた」

 遠藤憲一「自由であるために、心の中は常に勇気を出しての戦いだったと思います。10月8日、映画ドクターXの完成報告会の前に、俺丸くなったんだとボソっと呟いてましたね。今から思うと、闘いきった達成感の言葉に思えます。共演させていただいた日々は宝です」

 岸部一徳「シーズンを重ねるごとに、蛭間院長の人物の深さ、強さ、弱さ、悲しさ、おかしさを見せてくれました。共演者、スタッフを巻き込み、みんなで面白いドラマ作りへ向かっていったように思います。私たち一人一人の魅力をも引き出してくれました。そして何よりも、大門未知子を、米倉涼子を 俳優・西田敏行として支え、励まし、勇気づけてくれました。ただただ感謝です。大好きな西田さん、大好きだった西田さん、お疲れ様でした。ありがとうございました。 同級生、岸部一徳より」