新幹線の整備を行うJR東海浜松工場が週末、一般向けに開放され、鉄道ファンや家族連れなど多くの人でにぎわいました。

【写真を見る】「今しか来れないと思って」"幸せになれる"新幹線が奇跡の揃い踏み JR東海・JR西日本所有の「ドクターイエロー」同時展示 浜松工場の公開イベント=静岡県

なかでも人気を集めたのは、「見ると幸せになる」といわれる引退が決まったあの車両でした。このイベントは新幹線を身近に感じてもらおうとJR東海が開催しました。

「ゴーゴーレッツゴー」

イベントでは、整備のために新幹線を横に移動させる作業の実演や、車両を下から見ることができるエリアが公開され訪れた多くの人が貴重な体験を楽しみました。2日間で約4000人が訪れたこのイベント。なかでも人気を集めた企画がこちら。

「ドクターイエロー持ってま~す」

2024年は、東海道新幹線開業60周年を記念して、線路や架線を点検するJR東海とJR西日本がそれぞれ所有する「ドクターイエロー」が同時に展示されました。

「ドクターイエロー見るために来ました」

「子どもが好きなので」

黄色い車体が特徴の「ドクターイエロー」は、東海道・山陽新幹線の路線を走りながら線路の歪みや電気関係の設備の状態などを点検する検査用の車両です。いつ、どこを走るか分からないことから「見ると幸せになる」などと言われ、多くの人から親しまれてきました。しかし、老朽化などを理由に、引退が決まっています。

2度とないかもしれない2編成が同時に並ぶ貴重な瞬間を多くの鉄道ファンが写真に収めていました。

<北海道から参加の家族>

「ドクターイエローを見に来ました」

「今しか来れないと思って来ました。最初で最後なので引退前に来られてよかったです」

JR東海によると、現在ドクターイエローで行っている検査は、2027年から客を乗せて走る営業車が、代替で行う予定だということです。