ILLIT (P)&(C) BELIFT LAB Inc.

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 ILLITが10月21日、韓国・ソウルで2ndミニアルバム『I’LL LIKE YOU』発売記念メディアショーケースを開催した。

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 白と黒を基調とした、ゴシックさも兼ね揃えたガーリーな衣装に身を包んで舞台上に姿を現したメンバー5人。まずは2ndミニアルバム『I’LL LIKE YOU』より、タイトル曲「Cherish (My Love)」をパフォーマンス。80~90年代洋楽ポップスのような、どこか懐かしいメロディラインのなかに響きわたるメンバーの歌声には、一度聴けば忘れられなくなる強烈な引力が感じられる。またダンスでは、さまざまな手のジェスチャーでハートを描くなど、今作の振り付けも前作「Magnetic」に続き、非常にキャッチーな仕上がりに。「Cherish (My Love)」のダンスも、今後SNSなどでトレンドとなる兆しを予感させる。

 トークパートでは、現在の心境についてたずねられると、YUNAHは「こうして記者の皆さんの前で初ステージを成功裏にお見せできたので、これからの活動も自信を持ってお届けできると思います」と明るい笑顔を見せながらコメント。MOKAは「今回のカムバックに向けて、『再デビューする』という気持ちで本当に頑張りました。初心を忘れず、最善を尽くそうと思っています。新曲にたくさんの関心と応援をお願いします!」と、心の内を語った。

 ミニアルバムのコンセプトについては、MINJUがマイクを取って回答。彼女は「『I’LL LIKE YOU』は好きな“君”との関係について描いた物語。GLLIT(ファンの呼称)の皆さんのことを考えながら、日頃気になったことを織り交ぜ、個人的な悩みがある時は心が赴くままにまっすぐ歩んでいく私たちの姿を表現しました」「今回のアルバムでは、1stミニアルバムとは違った魅力も感じていただけると思います」と、今作で表現しているストーリーを詳しく説明していく。

 タイトル曲「Cherish (My Love)」のコンセプトやストーリーについては、YUNAHが「君の心が気になるけれど、それよりも“君のことが好きな自分の心”がもっと大切だという、ILLITの堂々とした感情表現が込められています」「この曲では7回もレコーディングをするくらい、非常に努力したのですが、私たちをさらに一段階成長させてくれた曲でした」と、制作秘話も含めてコメント。

 同楽曲のダンスについては、MINJUが「好きな心にそっぽを向かず、悔いなく表現する少女の心をダンスで表しています。曲の最初から最後まで、手でいろんなハートを作る振り付けで構成されているので、どれだけ多くのハートを作っているのかを確認してみると、さらに楽しんでいただけると思います」とポイントを解説。さらにYUNAHが、「Magnetic」のサビの振り付けで行っていた手の形をもとにハートを形作る“Magneticハート”の振り付けについて、具体的にどのような動きを行っているのかを言葉で説明すると、MOKAとIROHAが音楽に合わせて実演するシーンもあった。

 続いて、今作に収録されている「IYKYK (If You Know You Know)」について、IROHAが「(この楽曲は)SNSで使われている『わかる人にはわかる』という意味の新造語をタイトルとして採用しました」と説明を始める。「『好きな相手の魅力は言わなくてもわかるでしょう?』という意味の歌詞を、はつらつなメロディで表現した曲です」「この楽曲には気持ちのいいエネルギーが込められていて、個人的には今作でいちばん好きな楽曲」と続けてコメント。WONHEEも「私たちの明るくてクールな感性が込められていて、本当に魅力的な楽曲」「自分が見つめてきた“君の姿”と、その姿が好きな自分の気持ちをダンスで表現しました。特にサビで『IYKYK』を素早い振りで表現しているので、注目してください」と、パフォーマンスの見どころを語る。

 その後、スポーティーカジュアルな衣装に着替えたメンバーが「IYKYK (If You Know You Know)」のパフォーマンスを披露。リラックス感のあるサウンドのなか、爽やかでエネルギッシュなダンスパフォーマンスを繰り広げていく。

 最後に行われた質疑応答では、メンバー5人が、記者からの質問に一つひとつ真摯に受け答えを行った。

 「Cherish (My Love)」のMVにはガムと歯のモチーフが登場しているが、これに関して何を表現するための象徴なのかという質問が挙がると、YUNAHは「MVに出てくる歯は、親知らずです」とコメント。YUNAH本人も含め、彼女の周囲では最近、親知らずを抜く人が多かったことに着想を得てMVでの表現を作り込んだといい、5人で親知らずを見せ合いながらそれぞれの心の内を伝え合うというストーリーを通して、「とても好きなことにまっすぐ直進するという私たちの気持ちをうまく表現できたと思います」と、MVで実践した独特な表現の背景について語った。

 外部環境の大きな変化を受け、メンバー自身がこの数カ月どのようなことを考えて過ごしていたのかをたずねられると、YUNAHは「変わらず応援してくださるファンの皆さんのことを考えながら、いい姿をお見せするために、今作のリリースに向けて一生懸命準備をしていました」「ILLITを好きでいてくださる皆さんのために、私たちだけの色をきちんとお届けしたい」と、一つひとつの言葉を選びながら丁寧に言葉を紡いだ。

 メンバーの考える「ILLITらしさとは?」という質問についてはWONHEEがマイクを取り、「ILLITらしさとは、私たちの音楽のなかに”魅力的なポイント”として出ているんじゃないか」「私たちの音楽は、私たちの考えをもとに曲のテーマを決めることが多い。そういった過程でILLITらしさが出てくると思います」とコメントした。

 ショーケースの最後は、WONHEEが代表して挨拶。彼女は「『Magnetic』が大ヒットしたことで、今回のアルバムの準備では少しプレッシャーも感じました」「でも、ファンの皆さんが私たちの曲を聴いて、私たちを見て『楽しい』と思ってもらえたらいいなと思いながら練習をしてきました」「ILLITらしさでいっぱいのアルバムになっているので、『I’LL LIKE YOU』をたくさん愛してください」と語りかけ、ショーケースを終えた。

(文=市岡光子)