ピーコさん(2002年撮影)

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 10月20日、双子のタレント“おすぎとピーコ”の兄として名を馳せた、ファッション評論家でタレントとしても活躍したピーコ(本名・杉浦克昭)さんが神奈川県の病院で亡くなったことが分かった。享年79だった。

「ピーコさんは、9月3日に敗血症による多臓器不全のため亡くなり、葬儀はすでに近親者で済ませているそうです。

 1975年に、双子で映画評論家である弟のおすぎさんとともにタレント活動を開始。“オネエキャラ”と辛口ながらも温かみのあるコメントで一躍人気者になり、数多くのバラエティ番組に出演してきました。

 おすぎさんも現在、ピーコさんとは別の高齢者施設に入所中で葬儀には参列しなかったそうです」(芸能記者)

 複数のワイドショー番組でコーナー化されていた、「辛口ピーコのファッションチェック」で知られていたピーコさん。芸能人や著名人だけでなく、街行く人々のファッションに対しても“悪口”に近い評価で人気だった。

「ファッションチェックに留まらず、バラエティ番組、コメンテーターとしても人気を博し、テレビに引っ張りだこになりました。しかし、おすぎさんに認知症の症状が現われ始めた2021年から弟の介護もあり、ピーコさんは芸能活動を事実上、休止していました。

 そのうちにピーコさん自身も認知症を患い、『おすぎさんが死んでいると思い込んでいる』という心配な近況が週刊誌で伝えられているだけだったため、突然の訃報に驚いた人も多かったでしょう」(同前)

 最後にピーコさんがテレビ出演したのは、2021年12月17日に放送された『5時に夢中!』(TOKYO MX)だった。ゲストコメンテーターとして、何度も出演していた同番組だったが、これが最後になってしまった。

「ピーコさんが出演した日の番組テーマは『あなたの周りにやっかいな高齢者はいますか?』で、ピーコさんはすかさず『周りにいたやっかいな人はみんな死にました』とお得意の“辛口”を披露。

 その後、先に休業状態になっていた、おすぎさんの話題になると『帰ってくるの。ちょっと嫌なの』『ちょっと具合が悪くなって、面倒見てやらないとダメなんです』と、介護のために同居することを告白しました。

 そして、弟との関係について『うちは“きんさんぎんさん”みたいにはならないと思う。あの人、今、本当にダメなの』と、ピーコさんなりの表現で、おすぎさんの体調がかなり悪いことを示唆していたんです」(テレビ誌ライター)

 ピーコさんがおすぎさんの面倒を見ている状況を知っていた人も多かったのだろう。X上ではこんな声が多く聞かれている。

《えっ おすぎさんの体調がって話はピーコさんから出てたように記憶してるけど、まさかのピーコさんのほうが先になんて》

《施設に入ったおすぎさんのことを 死んだと思い込んでいたピーコさん。その後自分も施設に入ることになったけど おすぎさんより先に死んでしまうなんて》

《認知症のおすぎさんの介護をしてたピーコさんが先に亡くなるとかね…》

 辛口も健在だった“最後の姿”からわずか3年での逝去に驚くばかりだーー。