米シティ、第3四半期は減益 市場予想は上回る

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Tatiana Bautzer Manya Saini

[15日 ロイター] - 米金融大手シティグループが15日発表した第3・四半期は減益となったものの、落ち込みは市場予想より小さかった。投資銀行部門が2四半期連続で好調だったことが寄与した。

純利益は32億ドル(1株当たり1.51ドル)。前年同期の35億ドル(同1.63ドル)から減少した。それでもLSEGがまとめたアナリスト予想の平均1.31ドルは大きく上回った。

企業による社債や株式の発行が増加し、他行と同様に資本市場回復の恩恵を受けた。投資銀行部門の収入は31%増の9億3400万ドルとなった。

ジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)は「当社が正しい方向に進んでおり、その戦略が勢いを増していることを示す証拠がいくつも含まれている」と述べた。

第3・四半期の総営業費用は2%減少した。

貸倒引当金は約221億ドルと、前年同期の202億ドルから増加した。

サービス部門の収入は8%増の50億ドル。証券サービスの収入が24%増の14億ドルとなったことが寄与した。

株式市場の上昇により、株式取引収入は32%増の12億ドルとなった。一方、債券取引収入は6%減の36億ドルとなった。

フレーザーCEOが成長戦略の重点とするウェルスマネジメント部門の収入は9%増加して20億ドルに達した。