レバノンの首都ベイルート南部で、イスラエルによる空爆で立ち上る煙=8日(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は8日のビデオ声明で、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの指導者だったナスララ師の後継者を殺害したと表明した。軍が3日の首都ベイルート南部への空爆で標的とした最高幹部サフィエディン師とみられ、軍は同師の「消息を確認中」としている。事実ならナスララ師殺害に続き、ヒズボラへの打撃となる。

 イスラエル軍は同時に、パレスチナ自治区ガザでの戦闘も続けている。ガザ保健当局は9日、昨年10月に戦闘が始まって以降のガザ側の死者が4万2010人になったと発表した。パレスチナ通信は9日、軍の攻撃により北部ガザ市などで計12人が死亡したと報じた。

レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラ幹部の葬儀で話す最高幹部サフィエディン師=7月、ベイルート南部(ロイター=共同)

イスラエル軍とヒズボラとの戦闘が続く中、攻撃を受けてベイルート南郊で立ち上る炎と煙=3日(ロイター=共同)