昭和の大衆文化に囲まれながら、“8人一役”で“推し”に向き合う…超個性舞台「極上世界輪廻転生編～はやく産まなきゃ、ァンタを～」

2024年10月4日 20時0分

東京都墨田区にある、昭和の息吹・大衆文化を現代アートとしてとらえたコンセプト美術館「大道芸術館」。写真家・都築響一氏による貴重なコレクションが所狭しと並べられたこの空間で、舞台「極上世界輪廻転生編～はやく産まなきゃ、ァンタを～」が10月27日(日)に3部構成で開催されます。

「極上世界輪廻転生編～はやく産まなきゃ、ァンタを～」は、ギャルとして様々な活動を行っている「ぱにぱにぱにぱにともちんぱ」さんと、特殊メイク・ネイルアーティスト、バーレスクアーティストとして活動する「ふりふり」さんによる劇団極上世界の新作。演劇、ダンス、アート、ジャンルの壁を越えたパフォーマンスが楽しめる、まさに唯一無二の世界観！

超個性的なメインヴィジュアルにまず目を奪われますが、ストーリーも「推しの死」「輪廻転生」「8人一役」「実体験を基にしたストーリー」……と気になるポイントばかり。というか実体験を基にって…？！

▲今年4月にはホストクラブ愛本店を貸し切っての第一回公演を成功させており、新作にも多くの注目が集まっている劇団極上世界。

「極上世界輪廻転生編～はやく産まなきゃ、ァンタを～」

大道芸術館の各フロアをお坊さんの案内により移動。移動した先で新たな演者に出会いストーリーが少しずつ進んでいくという体験型のスタイルとなっています。最終的に、大道芸術館2階フロア「わかめ」に集まり、ラストシーンを迎え、1杯飲みつつ歓談出来るという双方向の演劇。

【あらすじ】
主人公の名前は「ぱにぱにぱにぱにともちんぱ」ある日自分の推しが死んでしまう。
死んだ推しを自分の子宮から産み落としたいと考えるが、現世でそれは叶わず、ともちんぱ死亡。その後生まれ変わったともちんぱ②の物語が始まる、しかし、ともちんぱ②も推しを産めず死亡。またもや生まれ変わって③、④、⑤、、、の物語へと変わっていくが相変わらず産めず。その後何度目かの転生をしたともちんぱ∞(インフィニティ)の運命やいかに！？！？
(仏教の価値観である輪廻転生という概念をモチーフにした演目となっています♪)
[案内人]
・石田芳道(ドドん)芸人/僧侶
・牧之内大輔(アフリカ座)僧侶目指し中
[ぱにぱにぱにぱにともちんぱ役]
・我修院達子 a.k.aタイニーウルトラ(俳優/バーレスクダンサー)
・黒井ひとみ(ストリッパー)
・蜂鳥スグル(シャンソン歌手)
・益子寺かおり(ベッド・イン/ポポチョリス)危険な女神♡
・634・マンガリッツァ(ドラァグクイーン)
・ヤマゲン(ネコニスズ)芸人
・山田リサ子(アーティスト)
・Toshishi(Toshishi)

様々なフィールドで活躍する8人の演者が、全員ぱにぱにぱにぱにともちんぱを演じるという“8人一役”なストーリーがどう展開していくのか、個性豊かな面々たちの表現にも期待が高まります。

記事の冒頭でもご紹介したとおり、本作は主催のぱにぱにぱにぱにともちんぱさんの実体験を基にしたストーリー。「ある日推しが亡くなってしまい呆然とした日々を送っていました。そんな悲しみの中で生まれた感情が“推しを産みたい”というもので、その時の私の感情や想いを表現した演目となっています」とぱにぱにぱにぱにともちんぱさん。同じく主催のふりさんも「推しがいる方は、推しとの向き合い方について考えるきっかけをもらえる内容となっています。推しがいない方も、推すということの尊さと危うさ、様々な感情をご覧ください」とコメント。

「大道芸術館」の貴重なコレクションと、多彩な表現が体験出来る「極上世界輪廻転生編～はやく産まなきゃ、ァンタを～」。ぜひご自身の目で、耳で、体で味わって！