Image: Giliam de Carpentier

VRヘッドセットが普及すれば、没入感のあるサイバー世界でさまざまなことが可能になるでしょう。現実ではできない魔法だってできるでしょうね。いや、しかし、科学の力をもって、現実の世界で魔法みたいなことを実現する人もいます。例えば、ビールを持ってきてくれる歩くテーブル、とかね。

12本脚のテーブル

テーブルは4本脚が普通ですが、物作り大好きゲーム開発者のGiliam de Carpentierさんが作ったテーブルには脚が12本ついています。そして、その脚でカタカタと歩きます。

木製かつ脚のデザインからメカメカしさはなく、本当に意思を持った魔法のテーブルのように見えます。残念ながらテーブルの意思ではなく、Carpentierさんの手元のリモコンで動いているのですけれど…。操作の基本は、4本脚を動かす2つのモーターで、これが3つ搭載されています。

Carpentierさんはゲーム開発者として、最近は『Horizon Forbidden West』を制作。一方で、プライベートでは木工を愛するDIY好き。米Gizmodoがメール取材したところ、10年以上前から脚の動きに興味があったそうで、技術的かつ最小限なデザインで、無生物にはない自然で品のある動きを作り出したかったのだといいます。イメージしたのは、オランダのアーティスト、テオ・ヤンセン氏の作品ストランドビースト

「私は若い頃からシミュレーションで自然や現実を捉え、それをより深く理解し、讃えようとしてきましたね」と語るCarpentierさん。

複数の足の動きを生成するアルゴリズムをC++で組んだのは2008年のこと。本腰いれて歩くテーブルの制作に取り掛かり始めたのは数年前から。ちなみに、歩くテーブルに搭載されているのは、リチウムポリマー電池で、動けるのは15分ほど。

テーブル制作の様子も、YouTubeで公開されています。また、Carpentierさんのブログには作り方が解説されているので、それなりの知識と技術と情熱さえあれば、歩くテーブル作りにチャレンジしてみても。

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