Photo: 小暮ひさのり

現実的に考えて、これお買い得では?

今ではすっかりスマホのいちジャンルとなった折りたたみモデル。開いてタブレットレベルのFold系端末もいいけど、システムのコンパクト化を狙っている人には、二つ折りパカパカスタイルも気になるところですよね。

実際僕も、荷物は小さい方が良い派なので、二つ折りは気になっているんですが、そこで登場、やっと日本上陸。モトローラから二つ折りスマホの新モデル「motorola razr 50」が発表されました。

Photo: 小暮ひさのり

内側に約6.9インチのメインディスプレイ、外側には約3.6インチのアウトディスプレイといった構成で、開くと大画面、閉じても便利な2画面ダブル楽しい折りたたみモデルです。

アウトディスプレイが使いやすそう

Photo: 小暮ひさのり

まず気になったのがアウトディスプレイ。

こちら、昨年の「razr 40 Ultra」と同じく大型のアウトディスプレイとなっていて(razar 40は画面小さくて時計や通知くらいしか表示できませんでした)、時計…どころか、アプリアイコンまで置けて、起動できて、操作できる。というまさに2つ目のホーム画面。

こちらはPayPayアプリを起動してバーコード表示したり、LINEアプリのトークもこちらからチェックできるとのこと。また、GoogleのAI、Geminiもアウトディスプレイから手軽に起動できるようになるとのこと。

Photo: 小暮ひさのり

アウトカメラを格納している分、パンチホールの主張は大きめ。アプリによってはパンチホールで見えない領域もできてしまうのでは? と思ったんですが、アプリを起動すると、カメラ部は黒帯でした。

若干スペースがもったいない気もしますけど、メッセージやメールの確認ならこのサイズ感で十分ですし、使うたびにパカパカ開かなくても、利用頻度の高いアプリに直ぐにアクセスできるのは、スマホとしての使い勝手も良さそうだなぁ〜。

2画面を上手く使った撮影モード。実用的じゃん!

Photo: 小暮ひさのり

2画面って実用的だよな! をイメージさせてくれたのがカメラ機能。

アウトカメラ側にディスプレイがあるので、セルフィーも高画質なアウトカメラ(メイン:約5,000万画素/超広角:約1,300万画素)で撮れます。ジェスチャー撮影などにも対応していて、手をかざして手放しで撮影もOK。

Photo: 小暮ひさのり

カメラ撮影時に、自分がどう撮られているのか? って被写体側からも構図がわかるのもめちゃくちゃ親切!

旅行やデートでスマホを向けられた時も、即座にポーズをキメやすくなりそう。撮った写真を確認してから「ごめん、もう一回いい?」と再撮をお願いすることも減るはず。小さな子どもを撮る時も、画面の中で自分がどんなポーズや表情しているのか? わかるだけで、ミスショットを減らせる気がするんですよね。

ちなみに、アウトディスプレイ表示はオフにもできるそうなので、盆栽を撮る時はオフにして節電してもいいでしょう。

Photo: 小暮ひさのり

ユニークだったのが、カメラを起動して90度曲げて構えると、自動でビデオ撮影が始まるところ。まるでビデオカメラのようにビデオ撮影を楽しめます。

機能がプレゼンされた時は「ほ〜ん…?」くらいに思っていたんですけど、実際こう持ってみると、手首がイイ感じに固定されるので、構えやすい印象。手ブレも防げそうで実用的かもしれませんねー。

ハードウェアとして質感高いぞこれ…!

Photo: 小暮ひさのり

メインディスプレイは約6.9インチのFHD+ pOLEDディスプレイ。

開いた時はかなり縦長の画面(22:9)で情報量が一気に広がります。折り畳めない端末でこのロングディスプレイはさすがに収納性が悪くなっちゃいますけど、こっちは畳めるから実質半分。ポケットにもコンパクトに収まるのがいいですね〜。

なお、折りたたみ部のシワは、意識して見なければ気になりません。僕は全然許容範囲。中央部は光が屈折することは確かですけど、日常利用においてそこがウィークポイントになることは無いんじゃないかなぁ。

Photo: 小暮ひさのり

薄さも頑張っていて、最薄部で7.25mmは十分なシェイプさ。折りたたみで2倍になったとしても、十分に取り扱いし易いサイズ感だなと。

Photo: 小暮ひさのり

ヒンジ、いいですよこれ!

第4世代のヒンジ構造とのことで、さすがにブラッシュアップが進んでいますね。質感も操作感も申し分ありません。閉じた時のパタンッというフィーリングも気持ちよくて、始めてパカパカケータイを手にした時、無意識にエンドレスパカパカしていたのを思い出しました。

なお、こうした可動部がありつつも、IPX8の防水性能。1mの浸水に耐えられるレベルです。Galaxy Z Flip 6やPixel 9 Pro Foldもそうだけど、最近の折りたたみスマホすっげーですね…。

13万5800円。価格も合わせて現実的な折りたたみスマホかも?

Photo: 小暮ひさのり
カラーは左から「サンドクリーム」「スプリッツオレンジ」「コアラグレイ」

「motorola razr 50」に触れられたのは、発表会での僅かな間でしたけど、デザインも、ヒンジも、ボディも、画面も。全体的に良くできているねっ! というハードウェアとしての質感の高さを感じさせてくれましたし、使った時にそれ便利かも!? な期待感も与えてくれて、折りたたみスマホがある生活をイメージさせてくれたのが好印象。もちろん、FeliCaも対応です。

しかも価格が、また現実的なんスよこの子。

モデルは2バージョンあって…

・motorola razr 50(RAM12GB/ストレージ512GB):MVNOや家電量販店、AmazonなどのECサイト向け。直販価格では13万5800円。

・motorola razr 50s(RAM6GB/ストレージ256GB):ソフトバンクモデル。ソフトバンクストア価格で11万5200円。

となっています。

正直、razr 50。このRAMとストレージ容量でこの価格はめちゃくちゃ心にぶっ刺さっておりましてね…。

SoCはミドルハイの「MediaTek Dimensity 7300X」なので、キュンキュンのハイエンドってわけではないんですけど、触った感覚ですと気持ちよくキビキビ動いてくれていましたし、この実用的端末でガチガチなゲームもするつもりもないですし…。

これ、現実的にお得感高い買い物なんじゃないかな〜? ってソワソワしています。発売日は9月27日。ちょっと真面目におサイフと相談します。

IIJmioの乗り換えだと9万切ってるのはズルいよ…。

Source: モトローラ