中国国際サービス貿易交易会、日本企業が積極的にPR

13日、ジェトロが設置した日本館。(北京=新華社記者/陳雨寧)

 【新華社北京9月17日】中国北京市で16日までの5日間、2024年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が開かれた。出展した多くの日本企業は、CIFTISを通じて特色ある商品やサービスをPRするとともに、中国人消費者のニーズを把握し、中国市場をさらに開拓していくことに期待を示した。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)は12年の第1回から日本企業を取りまとめてCIFTISに参加してきた。今年は過去最大の出展規模となり、地方自治体を含め60の企業・団体が出展。ジェトロ北京事務所の草場歩副所長は、CIFTISが中国向けに日本製品をPRする重要な場であり、中国の人々が日本の商品やサービスに触れる良い機会であるとの認識を示した。

中国国際サービス貿易交易会、日本企業が積極的にPR

15日、酒類販売会社、KAMIの展示ブースを見学する来場者。(北京=新華社記者/陳雨寧)

 今年北京に1号店をオープンして人気沸騰中のスシローやはま寿司といった飲食チェーンが初めて出展。CIFTISを通じて知名度をさらに高め、特色あるサービスや商品をPRすることを望んでいる。スシローの宣伝担当者、劉玉娟(りゅう・ぎょくけん)氏は、8月に参入したばかりの北京市場で9月に2号店、10月には3号店を立て続けにオープンする計画を明らかにし、CIFTISがブランド知名度の向上に大いに役立ち、新店舗オープン前のムードを高める効果も期待できるとの考えを示した。

 日本酒を取り扱う企業の姿も多く見られ、ブース前は試飲に訪れた若い人たちでごった返した。日本はここ数年、酒類製品の販売と宣伝に力を入れており、この流れに乗った各ブランドがCIFTISという展示の機会を捉え、自社製品をアピールした。初めて参加した酒類販売会社、KAMIの姚瓔珈(よう・えいか)最高執行責任者(COO)は、出展を通じて各年齢層の顧客の酒類製品に対する好みや消費レベルを把握し、製品を輸出する際の品目選びの参考にしたいとした上で、他の出展企業との相互理解も進むことから、今後もチャンスがあれば積極的に参加したいと述べた。

 ジェトロが今年2月に発表した「海外進出日系企業実態調査」によると、調査を受けた日本企業の過半数が中国で黒字状態にあった。草場氏は「来年以降も出展を継続し、日本のさまざまな商品やサービスを中国の人々に伝えていきたい」と語った。

中国国際サービス貿易交易会、日本企業が積極的にPR

15日、日本の回転寿司チェーン、スシローの展示ブースを見学する来場者。(北京=新華社記者/楊珏)

中国国際サービス貿易交易会、日本企業が積極的にPR

15日、日本の回転寿司チェーン、はま寿司の展示ブース。(北京=新華社記者/楊珏)