【大学野球】立命大が２季ぶりに勝ち点獲得 星野大和が“スタントン級”パワーでバット折りながらサヨナラ打
◆関西学生野球秋季リーグ戦 第２節３回戦 立命大１Ｘ―０関大（１６日・マイネットスタジアム皇子山）
立命大が関大との３回戦を制し、２季ぶりの勝ち点を獲得した。「５番・右翼」でスタメン出場した星野大和（２年＝立命館宇治）はサヨナラ打を含む２安打１打点の活躍を見せた。
延長１１回、代わった足立幸投手（３年＝社）から安打と犠打で１死二塁。ここで１０月２４日のドラフト会議で指名候補に挙がる竹内翔汰中堅手（４年＝創志学園）が申告敬遠で１死一、二塁。続く星野は「打っているのは竹内さんの後。勝負どころは僕のところだと思っていた」と、この日の第５打席へ。１ボールから足立の内角直球を強く振り抜き、「バットを折られながらだったが、なんとか気持ちで」と、左翼越え適時二塁打でサヨナラ勝利を飾った。
星野は棒立ちのような構えから、投手の投球動作に合わせてボールに踏み込んでいく。その打ち方は外国人選手さながらだ。「ＭＬＢが好きで、よく見るので自然とそうなってしまっているのかもしれないです」。好きな選手は１７年にナ・リーグＭＶＰを獲得した経験を持つヤンキース・スタントン。バットを折りながら左翼手の頭上へ運んだパワーはまさに“スタントン級”だった。
今春のリーグ戦では同大学史上初の全敗を経験した星野。「選手も監督も本当につらい思いをした」と回想する。苦しみ抜いてつかんだ２季ぶりの勝ち点は、昨冬に就任した片山正之監督にとって初の勝ち点にもなった。殊勲の２年生は「記念すべき勝利にかかわれてうれしい。簡単な相手はいないが、次もバットで貢献できるように」と笑顔で汗を拭い、次戦を見据えた。
