XFN-ASIAによると、中国2位の国有商業銀行、中国銀行は10億ドル(約1200億円)規模の航空機リース会社、シンガポール・エアクラフト・リーシング・エンタープライズの買収競争に参入したもようだ。香港の英字紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストが同日付で報じた。それによると、リーシングの広報担当者は「現在は買収の申し出を受け付けている段階。来年の3月末には結論が出るだろう」と述べた。中国銀行は今年初めにIPO(新規株式公開)により、112億ドル(約1兆3000億円)の資金を調達している。成功すれば同行初の大型買収となる。

  一方、リーシング買収にはドバイ・エアロスペース・エンタープライズも買収の意向を表明している。エアロスペースは航空機の運営と製造で、今後10年間に150億ドル(約1兆8000億円)以上の投資を計画している。【了】

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