調印式で火花を散らしたなつぽい(左)と葉月(右)

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 女子プロレス「スターダム」のワンダー王座戦(14日、エディオンアリーナ大阪第1競技場)に不穏な空気が漂っている。

 7月27日の札幌大会で同王座を初戴冠したなつぽいは、次期挑戦者決定戦を勝ち抜いた葉月と初防衛戦で激突。今夏のリーグ戦「5★STAR GP」では15分時間切れドローに終わった2人が再び対峙する。

 10日に都内で行われた調印式は緊張感に包まれていた。2016年12月に当時の王者・宝城カイリ(現WWEのカイリ・セイン)に初挑戦してから、今回で6度目の挑戦となる葉月は「今回が(挑戦する)最後だと思ってます。約7年間、片思いしているこの白いベルトと両思いになって、新しい夢をつくっていきたい」と決意表明。王者とベルトを見つめると「私がしっかりスリー(カウント)を取って、白いベルトを巻きたいと思います」と宣言した。

 一方のなつぽい4度目の挑戦で同王座をようやく手に入れた。「葉月さんのこのベルトへの思い、痛いくらいにわかります。でも、やっと手に入れたこのベルトを1発目で落とすわけにはいかない」と力強く語り「葉月さん、今回が最後って言いましたよね。じゃあ、ぽいが葉月さんに引導を渡したいと思います」と不敵な笑みを浮かべた。

 握手を求めたなつぽいは、応じる葉月の手を引き寄せると。いきなり右手で葉月のほおめがけて振りかざす。葉月が避けビンタを放つと、なつぽいもお返しだ。ベルトを掲げたなつぽいは「お願いします」とつぶやき、会見場を後にした。

 これまでのシングルの戦績は2勝1分けで葉月が勝ち越している。王座戦ではどちらの意地が勝るのか注目が集まる。