記者の質問に答える小野宏ディレクター(撮影・中田匡峻)

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 関学大アメフト部は30日、U−20日本代表として6月に開催されたカナダ・エドモントンでの世界選手権に参加した部員10人のうち5人に対し、日本アメリカンフットボール協会から処分されたことを発表した。

 帰国翌日の7月3日に、大麻使用の可能性について情報提供があり、調査を実施。5人は使用を否定し、尿検査は全員が陰性だった。しかし、日本協会から毛髪検査受検を指定日時までに受け入れなかった1人(選手A)について無期限活動停止とした。

 5名の処分は以下の通り。

 選手A 日本代表資格の無期限停止

 選手B 厳重注意と日本代表資格停止2年間

 選手C〜E 厳重注意と日本代表資格停止1年

 また、日本アメリカンフットボール協会から同部に対し選手Aに無期限活動停止、選手Bについて試合出場停止6カ月の勧告があったとした。

 同部の小野宏ディレクターは、毛髪受検を拒否した選手Aの理由を公表。「U−20やその保護者から、5人が使用をほぼ決めつける言動があった。遠征中、証拠もないのに使用のうわさをたてられ、部屋に無断で入ってきて無断で調べられた。ヒアリングで威圧的態度で面接が行われた」と本人の記述として発表した。

 その上で同ディレクターは「無期限活動停止は毛髪検査を受けなかったためで、大麻所持・使用の事実認定に関わるというものではない。日本協会と別に4日後に尿検査を実施し、陰性と判定されている。この点は日本協会の発表と相違がある」と、部の処分が大麻使用に直接結びつくものではないと説明。今後についても対応を検討していくとした。